Utakata
登録
Login
爪楊枝
フォロー
0
フォロワー
0
投稿数
8
色も熱もない灰色の有機体。
灰鼠の夕暮れの中沈む街
其
(
そ
)
は
薄氷
(
うすらい
)
の夢の隙間に
3
ひたすらに 「私が嫌い」と震える喉を
燻
(
いぶ
)
して抑える 冷気を借りて
7
氷雨の中で
湿気
(
しけ
)
た煙草を燻らせる 私を知るのは紫煙だけで良い。
4
将来あえて成るなら
失敗
(
ミス
)
になりたい 傷つく人が続かぬ様に
3
どれだけ自分に倦もうとも 享けたこの身が尊いのでしょう
2
喉を焼き肺を灼けども朽ちぬ身は せめて腐葉土の様でありたい
2
袋を下げたこの腕が せめて結んだ縄にならぬよう
2
疾く流る 雲をながめて吸い込んだ 煙が白く熱を持ちゆく
5