大木たいぼくはなに群がる ヒヨドリの 人に慣れしは ドバトのごと
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犬連れて 桜撮る人 見かけたる 昔のれと 愛犬あのこ重なり
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自らの残りの道の色合いを 磨き続けてゆこうと想う
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そうだった今日は彼岸の中日だ 棚の小豆は大丈夫かな
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頬を刺す日差しはすでに春日和 無事に彼岸参りを終える
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折敷から ランチョンマットに 変わりけり それにつけても 早期復興 
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鉢植えの山茱萸さんしゅゆが咲きだした雲一つなし彼岸の中日
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手の届く 範囲は同じ 仮住まい それにつけても 早期復興
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番茶から 桜湯に変えて 春のどか それにつけても 早期復興
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雨だれの リズム変わりて 夢醒める それにつけても 早期復興
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新聞の たまり具合で 時を知る それにつけても 早期復興
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彼の岸に 恩人多く 成りにけり 思い巡らせ 春風に問う
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卒業を迎え 教え子送り出す 恩師の涙 桜の如し
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Googleグーグルの時間旅行の懐かしき 幼き孫の上書きをする
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塔はないいまはもうない記憶には燦然としてまがひかねつも
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ちいかわの CCレモンのラベルには 「ちぃちぃレモン」と書かれておりぬ
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右手の甲 赤いポツポツ気になりて 「帯状疱疹 猫」と検索>うつらないらしい、ホッ😌
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不器用にぶつかりながら生きている そんな僕でも君を愛してる
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朝の陽に雷に雨雪あめゆきに会い氷雨日溜ひだまり彼岸の一日ひとひ
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ペンで書く あの「青春」の 出来事を 青に涙が 今は「清い」想い出
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朝十時 風呂にゆっくり ジェットバス 朝食ビール 昼寝に散歩
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想像は 金がいらない 贅沢だ どこまでも広がり 宇宙の果に
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報道の ペンの暴力 強烈だ 偏向報道 命消し去る
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鍵付きの日記を見せ合う共犯は、答え合わせをするかのように
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パンよりも 米好きな俺 米価上がり メシを減らすか思案中
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一度だけ言われた「死ね」を百億回わたしがわたしに言ってるね、「死ね」
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君のそのせりふまわしに弱くってわたしはくるくる踊らされ死ぬ
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砂浜にヒールが埋まり、身長とこころの内が今暴かれる
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よろづなる悲喜交々ひきこもごもや春のの照るきざはしを駆けて舞へ舞へ
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朝ぼらけ石塔せきとうに香を焚く西へ去りゆく月を背にして
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