昔日の幼き吾が見し日々を今夏に結ぶ蝉しぐれ哉
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一人の部屋に声が溶けるのが嫌だから早めにこっちに来てよ
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歳重ね 上手くいくさと 思いつつ ケセラセラを 歌うこの頃
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道霞む 夕入る間に 一雨の  予報悪し参る 寺の坂道
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好きなだけ私にすがって泣けばいいどうせ最後は灰になるから
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倒れたら起き上がることできるのに折れたなら散る 運命さだめ知る花
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ハチワレの お腹触れば ペロペロと ケリケリ混ざり我 じっと手を見る
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歌っても 歌わなくても 大丈夫 でも聞きたいな もう入れてある
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店員の 態度が悪いと 怒鳴られて 涙を刻んだ 苦情ネギ
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魅力なく浮世の機微に擦れもせず不適応者で私良かった
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列島が 分割される 天候に 逃げ場ないよな 自然に回帰
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災厄とうち重なりし辱めどのみちそれも愛だけになる
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カナブンが潰れて死する床を見て南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏
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ど冷えもん 開けばそこに 人がいる 夏の暑さも ここでは無縁
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暖房の 切れたふたりの アパートで カイロを揉んで 温めた、冬
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濃厚なアイメイクする根底は弱さを隠す心理だそうな
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急降下とどのつまりは寂しくてそぼ降る雨もハンデ流さず
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この夏は灰になっても泣くだろう娘の夫の紹介もらえず
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野分すぎ河野裕子の蝉声が消えし日に降る葉月の豪雨/今日が命日
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御聖断戦い終えて国残る右も左も言ノ葉一つ
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そこここと 率て歩きかれ 衣服屋の 椅子止まり木に 着たきり雀
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ライバルが今日はダブルスパートナー ルパンと組んだ銭形警部
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空を見る人を横目に地下鉄へブルーインパルス来るとは知らず
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硝子壜 すみれの匂い閉じこめて 十四の春をだれにもやらぬ
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鏡には見知らぬ少女 夜半の鍵 玻璃の部屋ひびくグノシエンヌ
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心をば陰より視詰むひとのあり未だ解せず御名も云えぬ
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あなたに想いぶつけるのが怖くて、他の人にキスしてしまいそう
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願わくば 人も獣も無機物も 幸福に満ち 愛せる世界へ
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あなたが圧倒的に"持てる側"だと気付いてしまった わたしは
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死にかけの星を包んだチョコレートひと粒ごとに夜が近づく
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