美白とかキョーミなけれど たまにはね 化粧水くらいつけてみるべし(犬猫と一緒に暮らす人用化粧水)
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猫のは宇宙に似たり 照明のひかりが描く小さな星図
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泣いてても始まらないことは知っているけど、泣いていないと終わってしまう気がして
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着信が響いて起きる午前2時の即時出社の逆シャアの音
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爪切りが裸眼じゃつらくなってきた些細なことで衰えを知る
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死にたいとか 全てやめたいとかないけど 別に死んでもいいなぁ〜と思う
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寝苦しき昨夜よべに夢見し君はだれ再び出でよ今宵の夢に
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雨宿り二人の会話に花が咲き 上がる雨にも気付かずいたり
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しゅわしゅわわ 泡に詰まった 夏への期待はどこへ消えたか あと一日の夏課題
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この1年喜怒哀楽を閉じ込めた 5行日記は本日終了
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夢を喰うバクにも趣味はあるようで溜息までは食べてはくれぬ
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人肌の恋しい季節がやってきた 汗ばむ君の素肌に触れたい
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なるほどね、そうしてああしてそうすれば、いい歌ってのはできるのね……あれ?
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軒下の 物干し竿は 滑走路 巣立つ燕は 我が子の様で
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エンジェルがミルキーウェイをつくるとき零した星がきみのそばかす
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コンクリの割れ目に根付く百日紅刈らずにおけば赤き花咲く
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傘持って用心したけど雨降らずいつになるやら梅雨明け宣言
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トロイメライトロイメライオルゴールの一部になって爪弾く感傷
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夏の日に咲き続ける紫陽花は に比べてはかなきものなり
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あの人の名前も呼べず漏れる息 いざと言えどもやすろふばかり
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この想い抱きしときはいつなのか 気づけば意識はあの人へ
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櫻花蕾も咲かず戦地まで 気づけばここは花の都
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硬筆や最初は良いが書くにつれ 手も動かず目をも惑わす
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昭和初期これほどの時代がありようか これを見て君は何を想うか
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大正やそのめいこそ短いが 無碍な時代と思うらむ
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櫻花歌えし君の短歌より 國への想い弱くなりにけり
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駅行けば選挙活動いつまでも 我はさんせい祖国を変えろ
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ブロッコリージュレは光と水の彩り 味は悲しき夢の残骸
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ぐるぐると回る日々の光ささやかに 使い切りシャンプー我を癒やす
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あの人を想って今や数か月 実るときはいつになるのかな
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