始めればキリ無きグッチのコレクションどうせ旅には持てなきものを
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義父母ふぼと夫好みのものをそれぞれに購い供え盆の設え
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ゆっくりと 珈琲豆挽く 朝の時間 すべて無常で だから愛しい
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ありあまる 気力で 階段かけのぼる 気づく自宅は 一つ下だ
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羊羹ようかんは 元は羊のあつもので 現在いまとは違い 甘くなかった
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復帰後にグチが増し増し職場にて 何にも染まらぬ二十歳の子がいる
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盆休み なくて働く この時期は 事務処理弾み 得した気分
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仕事終え ポテトむさぼる 孫たちと 過ごす夕餉は 夏の思い出
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小雪舞う盆地を臨む狭霧台 黙ったままで横顔を見る
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朝霧に溶けゆく淡いまどろみを 両手ですくう金鱗湖の淵
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孫たちの笑顔見たさにいそいそと 暑さ厭わずキッチンに立ち
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盆休みの関東圏を 逆行す颶風ぐふうに寝覚む 黎明の悲鳴
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列島へ転がり込みぬ 台風の予想を他所に しづかなる夜半よわ
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高原の空にテニスの玉追えば虫刺す大腫れ日焼けの孫は
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君の手に あれど生命は 君のもの ならずと我に 語れるしじみ
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台風の大きな丸の天気図に怯えど我が町狼吠えず
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野分あと 農作物は終わりしも 今が盛りの向日葵折れし
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ふるさとの懐かし音に包まれて愛しき人の歌が聴きたい
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エアコンを消した日の朝君といて喜ぶ私見つけて冷める
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ハチワレの 飯食らうは うわばみの 三毛膳まもる吾 徒士の勤めよ 
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ガラス窓 激しく叩く雨風に 我が菜園の無事を願いをり 
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少しでも長く忘れずいるからさ 声も姿も覚えているから
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恋の巴里 カフェー・コンセヱルに三拍子 ペチコオト揺れ『あなたが欲しい』
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この黒はきっと恐れぬままに生きる ぼくらが生き埋めと呼ぶ悲惨を
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何もない道さえ夏だと思うのは 夏に何かを置いてきたから
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一人夜にスコッチで酔い詠む蓮の花へ黄泉抱き天国気分
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草花に大小あれど優しさと強さを抱だき無抵抗かな
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突風が怖いテラスの花たちを三畳に入れカフェ飲み眺む
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悲劇さえ子から見れば景色だった「水の上で優雅に踊ってる!」
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残る春周りは巡る四季の折他知らぬまままた我に春
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