ちま猫ちゃん ねおき寝起きで 「ぽやん」としたままに ゴハンはたべる もぐもぐたべる
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ボツにした歌詞が好きだと口ずさむ君がいまだに完成しない
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誰にも言えない 密事の歌よ  誰かに届け 詠んでは消える utakata泡沫の夢
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冬服をタンスからまた出して着る春の長雨
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夢洲には無縁でいたいかりそめの過度な未来は信じていない
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しとしとと雨降る午後の静けさにゆるゆるゆると時間は過ぎる
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諦める ことを諦める 諦めの 悪い大人に 諦めてなる
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子供から 時間を奪い 親奪う 資本主義とは 飢えた狼
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両親が 疲れ果てれば ゲーム屋が 儲かる仕組み 亡国の危機
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労働に 疲れ果てたる 母親に 子供を諭す 時もなきまま
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愛犬と海霧の海岸で、五里霧中の散歩は天国の如し
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母親は 娘のことを 心配し 嘆く時間も 取れないままに
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スピーカー撫でれば千手観音の地団駄の度ふるえる心
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謙遜で 清くなければ 天にあり 救い受け継ぐ 者はなかりき
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起きたてで目が閉じている雛鳥ひなどりに春を告げるか母鳥の声
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常日頃 小さき者に 感動し 弱き者から 救いを学ぶ
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あぁだるいブルーライトの浴び過ぎで一生ぶんのダルい感じる
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人柄は 天に入れる 試金石 何をしたかは 二の次になり
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人間の 1億ちょっとの画素数じゃ 見通せやしない 翠色の海
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行動と 成果を期待 するあまり 心の質は 疎かになり
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愛と徳 身に着けるほど 崇高で 偉大なことは 存在しない
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実際に たった一人の 人間の 幸せ奪い 何が国家だ
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また明日  もう会うこともない キミの背中に  言ってみようか 聞かれぬように
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散り際の花の脇から鮮やかな新芽が覗く春第二弾
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似ているね なにも関係ないはずの あったら怖い躑躅と髑髏
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「むりむり」と後ずさりする人々の真ん中に湧き上がった泉
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「なかよし」の作品一覧で再会あのトキメキも電子化してる
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義母はは歌う コーラス隊の 打ち上げで 飛び交う笑い はまだひよこ
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デコポンを「当たり」のやつでシメたくて 売り出しのたび一個カゴに入れ
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真夜中に演歌を聴いてしみじみと歌詞の世界の昭和を思う
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