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息ひそめ深き山にて明かす夜 闇に獣の匂ひかぎ分け
9
駐車場 窓の縁の子バッタは秋の入口 どこまで行くの
6
無視された「助けて」を胸に飛び込んで バケツの中にも照り付ける朝日
6
蜚蠊
(
ごきぶり
)
も 東京夢見て上京し 夢と一緒に潰されたりする
6
東京じゃ あたし普通の女だよと 僕の特別な君が言う
7
お片付け 期限の切れた 調味料 使った記憶 一度の美品
9
秋空に 暑さのこれりも 風涼し 夏の終わりを 鈴虫告げる
11
茶道具を 愛でて愉しむ お茶会で 利休百首に 思い巡らす
28
ふと思う 防災リュック点検し 生き延びる
理由
(
わけ
)
今更ありや
23
僕は君を 愛しています どんなことも 誰も時間も 変えられないよ
5
夕暮れで
茜
(
あかね
)
に染まる公園に 踊る
蜻蛉
(
かげろう
)
夏の残り香
13
暦上
今日
(
けふ
)
より長月 始まりぬ 明けぬ残暑は 夏の置き土産
25
桜咲く あの日出逢った、エレキベース。打痕増えては、こころ繋がる。|相棒
10
汚れてもいい心にて来てください 社保寮完備明るい職場
14
愛してるのに 会えないのじゃなく ただ愛しいから こんなに会いたい
9
夏なんかあっち行けって言い入る温水プールよりぬくい水
10
暗闇を 彷徨い歩く パチロード 誰が開けたか パンドラの箱
10
女涙乾く速さはドライヤー男知らずにハンカチ差し出す
7
夏の夕自然の風は 心地いいクーラーの風 偽モンの風
7
仮面して泣き顔隠す道化師はすべるギャグにも拍手浴びたり
9
風乾き喉が渇いて水もとめ岩のしずくは魂うるおす
8
構ってと言わない君が「了解。」の句点で示す愛の関税
13
呆気なく苦しみ宗旨も何もなく死は厳粛さをも斥ける
10
とりどりの色が差し込む教会の荘厳な影ステンドグラス
14
いつもなら 気にせぬ君の 横顔に キュンとしたのは きっと汗のせい
19
女子らとは まるで違った 足音が どどどどどどど 男子のリレー
20
はぐれかけの 私も取り込み 囲まれる 体育祭は
永遠
(
とわ
)
の思い出
17
洗濯物取り込み 空を見上げたら すこしふっくらした月が居り
22
ねこたちが
寝室
(
あっち
)
と
リビング
(
こっち
)
で ねていると おかあちゃんまで ねむくなりにけり
21
リビングで大音量で見るアニメ 2階で親が言い争ってる
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