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万生
(
ばんしょう
)
の原初に在りし「すがた」見よ 存在論的肯定は成る
4
他人の歌読んだ自分も表現をしたい気持ちがあるような気が
4
母の腹置いてきましたラーメン屋の定休日を調べる仕方
5
五時の音がくだらん体を通り抜けこだわりなくてひと時身軽
5
会えないとちょっとがっかりそれは恋なんていう名の感情でした
13
ビル風に 影響受けない あのベンチ 右端のキミ 左端の俺
5
若芽より つひにぞ出づる 言の葉よ そのいかほどを
豈
(
あ
)
に定めんや
5
ちっぽけな悩みにかまけ 無駄にした良い機会 悔やみ
難
(
なん
)
背負う
7
関東と信濃を隔つ険路にも ちょぼりちょぼりと山桜咲く
22
丘は萌へ峰も萌へたりやまなかの 自生の 花は今ぞたけなわ
23
ウィンドウの
写
(
うつし
)
の
額
(
ぬか
)
に重なれりバーゲンセールの文字赤赤と
8
芝桜ほどよく酔えばうたた寝の目覚むる妻や高麗駅あたり/羊山公園を後にして
19
ワッハッハッハッハ楽しげな声こだまして山は微笑み久々の晴れ
22
老人に 海で学んだ 鶴の型 少年高く 空を蹴り上げ「ベスト・キッド」
5
洗濯のタオルの枚数増えてきて体は夏に気がついている
16
リュック発見の「親族」って誰? 他の家族は無関係なの?
14
今もなほ語らで伝ふ歌なればなにに頼まず息吐くごとく
10
開示さる富農屋敷の映像に 霧なお深し大家族の怪
15
新年度顔ぶれ変わるドライバースーツ姿のあの子が
通
(
とお
)
った
14
春日和 香溢れくる 梅の園 来てみれば 山の端かすみ 月影さやか
5
特許
(
はつめい
)
案 漁って読んだ昼休み 詠う心の下敷きとなり
14
白雲よ そんなに急いで どこへゆく 君のおかげで 空はあおいのに
5
春暮れて山はくっきり立ち姿みどりの風が 髪をなぶるよ
22
両膝に水が溜まって炎症し 痛みの根拠あるのが嬉し/線維筋痛症ゆえに
30
オチがつく落語みたいに滑稽な日々を演出できたらいいね
17
桃色のまきびしを踏む雨上がり どうやら私は殺られたらしい
4
紫のツツジ満開 ちらほらと ピンクと白も いとささやかに
27
日々下を向いて歩いている私にも春を告げ逝く散り桜
10
素っ気ない顔で眺める橋脚に砕け散る波 胸に渦潮
16
葉桜の 下で鳩追う
幼児
(
おさなご
)
に 通行人の
眼差し
(
まなざし
)
優し
16
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