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生足のミニスカ娘に気を取られ 狸寝入りは薄目を開けて
23
「帰ったら『だれかきた』って言われた」と昭和の父の乾いた笑い
13
商品と 梱包対比率 改善に 努めたことを ここに称える
8
父が刺すボタン外れしワイシャツも窓打つ雨もみずいろの濃し
23
夏物の背広を羽織ってちょうど良し 少しひいやり心地よき朝
20
目覚めると 隣に君の息 足元に寝てたはずなのに 寂しかったんだね
18
朝まだ早し ひんやり風に首すくめ 薄手の上着襟立て歩く
17
緑
(
あお
)
冴えしえんどう豆をともに剥く母の指先ふと見つめおり
31
山吹の花を
蛙
(
かはづ
)
と惜しむらむ春の終りの井手の里人
18
花散りて 桜の枝先若葉萌ゆ
季節
(
とき
)
は巡りて新緑の風
23
出口まで「さんぽしましょ」と看護師の白き温き手 明日へ背を押す
36
報道に 節度なければ パワハラで
数多
(
あまた
)
あるはず いわれなき傷
12
西陽射し 寄せては返す さざ波に 貝拾う影 その影おぼろ 秋の夕暮れ
6
日の出前 空気の揺れと 鳥の声 住宅街は 気配に満ちて
18
最初から わたしのことを 狙ってた? 「確信犯」じゃん いや「愉快犯」
4
寝る前に 話したことを 振り返り ウケたところを 反芻して寝る
4
かんがえる なぜにんげんは かんがえる にんげんだけが なぜかんがえる
4
ポケットに賢治の詩集お守りに深夜は道の真ん中歩く
13
モノクロの 古き乙女の 写真から 初恋乗せた 荷馬車近づく 「初恋の来た道」
7
不慣れにて処置オーダーの入力を
女孫
(
めまご
)
のやうなナースに教はる
8
心まで見詰め返して来るギリア愛する人に思い届けて
26
稀なりや心に燃ゆる蜃気楼やおら夢世にわが身いざなひ
21
今日くらい早めに寝ろ、と愛犬の 気遣い受けて布団に入る /介助のために昨晩徹夜
22
カスミソウ優しく包み彩りの華々映ゆる春の晴れの日
33
初恋の寂しさ耐えて一日で萌えるカタクリ長き旅路へ
27
九州の男が堕ちる地獄にはご飯の準備する人はいない
10
キンセン花 命の捧ぎ萌えてなを慈愛果てなき道へいざなう
19
底を裂く尖る相棒ポシェットを縫って改良バージョンアップ
12
擦り傷の膝に手を当て塗る祖母のキランソウだよ遠き日消えず
25
離れてもハイビスカスを二人して育ててゆけば一緒と同じ
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