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悠久の 時へと消えた
生物種
(
わたしの子
)
幾星霜の 停滞を越え
11
雪空に あなたと二人 肩寄せ合い 幻想的ねと 微笑んでみる
5
夫が遺したちいさな菜園 何植えようか 春を待ちつつ思うも楽し
9
偶然を紡いで一つの糸にしようそしたらそれを運命と呼ぼう
4
失って 初めて気づく わけじゃない ペトリコールに 吐き気を添えて
4
君にだけ届く想いを乗せたくて祈るみたいに名前を呼んだ
4
ハマり台 天井までと ハイエナし 明日の当たりが 出るかも知れぬ
4
地球儀の下についてる
天球儀
(
てんきゅうぎ
)
さんかく座とか誰が名付けた
5
積もっても すぐ飛ばされて ゆくような きみの心は パウダースノウ
3
なにもない ありふれている 一日が 最初で最後の 一日となる
4
積む雪を忌みし軽薄 若人の命を燃やすイタリアの地よ
20
数年前 迎え来たかと 覚悟した
老母
(
はは
)
がふたたび 体調崩す
7
眼球にキスも友情になってるし愛がそのまま朽ちれば良いのに
4
30
歳 顔を洗っても
30
歳
4
水曜の祝日ありがたく思い古代の帝をほぎたてまつる
4
スパ銭に行くを慎む数日がぼちぼち来るの月のつとめよ
7
なげやりの眼路の雪にも留まるに群れ立つ鳥のまたたく間にも
6
雪降られ
撓
(
しな
)
る木の葉と 春の日を 待ち焦がれたり 小さな新芽
10
坂道をのぼり終えつく溜息や流るる雲をしばし眺めん
38
山茶花の花びら積もる坂道をのぼりつつ聞く鳥の囀り
36
雨予報 草にも樹にもたっぷりと 春へといざなう恵みの雨となれ
13
「風呂はいろ」1時間して入ってない スマホは触れるくせに動けず
10
この白い紙には白い字で「白」と書いてあるってだれもが言うが
7
本もまた断捨離しているわたしだが素敵な本棚見れば焦がれる
26
ピーと鳴り炊飯ジャーを空けた後卵一個で地上の奇跡
30
手のゆびと足のゆびとの関を切り 血のめぐりゆく冬の夜の風呂
22
着信の 画面を伏せて 深呼吸 愛していると 逃げたいは、似る
29
お父さんうるさいですと言われてもイビキなんぞをした覚えなし
15
あしひきずる 罪なき鴨を ただ喰ひ 関心あると 動物愛護
8
孫来るを指折りて待つ直前にインフル奪う 爺婆の糧
15
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