母親を施設に預けひと安心 ちょっと読めない台風進路で/(介護)
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早朝の微妙な空気の表現は 「涼しい」ではなく「暑くない」かな?
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デコピン大谷選手のワンちゃんの始球式は夢の絵よ汚れた世界に至福のいやし
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のろのろの十号台風氣が揉める早く日本海に抜けて行け
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ソックスをたった一足洗えれば あなたの今日はきっと百点
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憧れた華やかな灯にうずくまり 君は生まれし町を夢見る
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朝起きてカーテン開ける瞬間がたのしみであり時々ゆううつ
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同僚のオージーレディの去りしあとI miss youと書いては消した
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「図々しい」なんて文句も入れられたコーヒーがいつも妙に美味しい
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励ましは時に重荷となる事を 今さら気付いた父親がいる
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ひんがしの 透きとおる星 月の舟 濁りに慣れた 我があら
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下町の古い小さなアパートでこうせつ唄ったまだ若き日々
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懐かしむ真冬の暗いアパートで毛布にくるまり夢見てた日々
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甦る六畳一間のアパートで仲間ともと過ごした若きあの頃
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本を読みそのポイントを短歌うたに詠む。これぞあたまの養生ならむ
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遅い夏汗ばむ頬にそっと風 秋を探して空を見上げる
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ぜいたくに育つ子猫は煮干し食い頭と骨をそのまま残す
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すみませんリモートワークと偽って実は半日眠ってました
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わからない相手の気持ちを考えて心つかれるコミュニケーション
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自分では小さく感じられること誰かにとっては大問題だ
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自分では大きく感じられること誰かにとっては些細なものだ
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言ったことあれやこれやと後悔し それでも時は過ぎてゆくなり
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おなかへる夜中にスマホ見ているとなぜか短歌のアイデア浮かぶ
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明日あすからはまた暑い日に戻ると言う涼しさ惜しみ眠れずにいる
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興奮と怒りの混じった声のにリーンリーンと虫の声響く
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天気の見きわめ上手かった隣の爺ちゃんもういない台風情報スマホで検索
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好く人の 若い姿を 見ずにして 生まれた我が身 恨めしげなり 
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台風一過備蓄のはずのカップ麺とやたら目が合うこっち見ないで!
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高らかにミンミンと鳴る声ひとつ ふと途絶えたらもう聴こえない
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虫たちはなんのこともなく鳴いている雨が降ろうが風が吹こうが
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