krei
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言葉の形に切ることの暴力性を忘れぬように

遠い日になりてもなおも夢に見る 赤い彗星かけたあの宙
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暦のない世界でも今日と明日の違いを知れる身体であるか
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ラーメン屋に忘れたダウンから今日持ち帰るメンマの匂い
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次の干支モンゴル行くかキルギスか 今年はインドに行かなかったな
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女郎蜘蛛がまだ生きていそうな風 タイヤに挟まるビニールが鳴る
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雪轍地上絵足場 枯尾花 枝葉墨色 黄色が動く
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灯油手についてる気がしておびえつつペットボトルを片手にタバコ
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夕暮れに影を伸ばして君を待つ 電柱の根が気になる君を
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あたたかさ求め握った手に触れるポケットのなかレシートのゴミ
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山肌の白さは虚ろ遠いまま 足元ぐしゃり 明日そこに立つ
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触れた手が凍る海から掬い取る サルパの触手 心絡めて
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冬の釣り 悴む手指に熱すぎるLINEに三文字いいねと返す
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死ぬほど寝坊した今日は遠くから来た友人を迎えに行くのに
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行き場なく外をさまよう人と猫 互いに一秒影を認めて
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何もかも後でいいからとりあえずいまは下見てアイコス吸っとけ
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雪道にすれ違う人人人人人冬が来たとかそんな感じか
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口触りふやけた記憶戻らない ストローの音が心地よい冬
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起き抜けの 外の雪見て思い知る 予約は遠く タイヤは重く
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