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拙きも詠むは楽しき日々のうた いいね貰って心がおどる
41
脳トレに始めし
短歌
(
うた
)
は拙いが夫亡きあとの生きた証と
42
たくあんと野沢菜漬けの桶洗い 冬の始末がひとつ終われり
29
ノコギリが要るなら貸してやるけれど付いた血糊は洗って返せ
12
街路樹の枝に掛かりし ユニフォーム 持ち主待ちつ
東風
(
こち
)
に
揺蕩
(
たゆと
)
ふ
30
漬け樽をひっくり返すと
転
(
まろ
)
び出た たくあんお前 まだ居たのかい
25
夜風
(
よかぜ
)
香る 春の星粒
掬
(
すく
)
い取り 新しき星座 空に
描
(
えが
)
かむ
35
老い宅へ訪問くるる駐在さん既に周知の情報ばかり
24
右の手から離れていく傘は青空のすみのうすいうすい月とこんにちは。
6
風通る
傾
(
なだ
)
りに群れるカタクリの俯く角度君と確かむ
35
冬眠の開けしじゃがいも待っている姉の電話に隣町まで
22
飲み過ぎて 酔いの力で 投稿す 全くひどい 酒に謝る
18
サボり昼 すれ違うおじ 片手見る 缶チューハイだ こちらは茶割り
6
ここで二人 別れた 若葉咲く枝は 分かれて交わる ことはなかった
14
「中東」と何度も聞いて口にして嵐の前のゴルフコンペは
8
数独で 脳トレしては 時忘れ 日暮れの時刻 今日は肉じゃが
30
中トロよ 赤身もいいね イカいかが ふたりで刺身 分け合った夜
4
歯医者では見たくないのに延々と知りたくもない事件のニュース
15
友と会い こころゆくまで語り合い 一片の
愁
(
うれ
)
い スッと消えゆき
18
退職し時間はたっぷりあるはずが「やり繰り」してた あの日の
瑞
(
みず
)
さ
27
雨音に 耳を傾け 筆を執る 疲れた日には 雨は優しく
29
散り際の 花見茶屋に 人はなく さえずりと肌撫でる風あり
16
もう少し縮めてみようか、オカカフェの隣の席は初デートらし
14
遠き地の花を束ねてうたかたの文字が織りなす桜並木よ
17
新聞の人生相談読みながら飲むコーヒーがひときわ苦い
29
言い方が話の流れせき止めて年寄り臭くなったと思う/気がつけば
19
からまった イヤホン解(ほど)く もどかしさ 本音を訊くのも 難儀なことぞ
12
影色をほのかに染める春雲は羽かろやかに風に舞う蝶
13
野毛の寄席つづれ織りなる緞帳に開演ブザー吾に鳴り響く
18
雨風と老害だけに拉致されてパニック発作の招致に堪える
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