カメムシくん いつからここにいたのかい? 衣替えする半袖シャツに
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使いたいカッコ良さげな古語ありあて「かいてんげる」とはクールな技か/意味はわからんのですが…
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解体の煙上がりて 茜空小さき手にあり鉄棒のこな
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植物園 とばりがおりて 始まるは 樹々と光が 織りなすステージ
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五と七と言葉のリズム太古から 考えやすいしゃべりやすくて
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転寝にきみとゲームした夢見てた目が覚めたとき少し泣いてた
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三日月も見ずにペットショップの仔猫らは憂いを知らず戯れている
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子供だけ 心許せる 友として これでいいのか 六十五歳
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人生は 何がプラスで マイナスか 結果次第だ 塞翁が馬
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十六年 壊れず働く給湯器 「かしこい子や」とガス屋に褒められ /点検
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わが心いつゆ何ゆゑ凍てにけむ つゆ思ひつかず風ぞ吹きたる
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やっちゃった! 気が弛んだか ぎっくり腰 嗚呼また始まる 動けぬ日々が
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色づきが中途半端な公園を眺める食事も味は変わらぬ
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彼の地の血が流れていたって同じ一人の人間じゃないか、なあ
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隣家から布団を叩く音がして布団から出て熱測る私
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午後五時の楽器店にて少年はギターの弦の値段を見てる
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寿司ビール ベッドに並べ大画面 ボケたシソンヌ飛び散る醤油
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色褪せた 思い出の中 消しゴムは いつも変わらぬ 白い消しゴム
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自立とか 今後の自分 決めていく この選択は 未来の自分へ
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それぞれに飼い主がいて猫トンビ並びくつろぐ防波堤の秋
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午後二時で すでに我が影長くなり 今日も見つける 晩秋ひとつ
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これがまあ終のエリアか極彩の表通りを眺めおりたり
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熱々の肉まんひとつ君と分け ぶらぶら歩く紅葉の街
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沈淪の人としてあり 波あらふあはびもなしに海ふかぶかと
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面倒な 頼まれ事に 向いつつ 知らない駅と 電車が楽し
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母に電話 相棒(再放送)あるよ 寝てないかと 美和子スペシャル 観てると返事
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趣意にたがう推敲結果に嘆息す、似ても似つかぬ短歌うた成れの果て。/それもまた短歌
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すじ雲が空に流れて 天高く まだ秋のような気がしてならぬ
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相変わらず 中性脂肪は低くてイェイ♩ 痩せているわけでもないけれど(苦笑)>血液検査
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続くとは思わなかったこんなにも三日坊主が三百首とは
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