気がつけば ひと月休み 無く仕事 月夜に照らされ 自分を労う
26
此処ここまでは漂ってきた草のわた濡れた舗道にくだって終る
8
秋深く 静かに咲きし お茶の花 可愛げな白 主張し過ぎず
24
水足りぬ植木鉢にも似てる様な食う喋るしか使わん唇
6
ウォーキング 始めてみたは いいけれど 三日続くか 最難関よ
19
犬を抱き小雨の中を早歩き 師走の足音から逃げるごと
26
片付けは したら勿論 いいけれど 散らした部屋も 居心地よくて
18
半分の 月が私に お似合いと 満月ほどに 完璧でなく
34
一年はあっという間に過ぎるのに あなたに会うまであと2週間もある
15
セーターを着るか着ないか携帯の天気予報は小春日和と
10
何となく微笑み合える知られずに同じキャンディ口にしてたら
16
我のため雑草くさを摘んでは土産とす 認知症やまいの祖母の不変の愛情
27
黄昏こうこんに包まるる街 鴨脚樹イチョウの葉積もりぬ歩道 黄色い晩秋ばんしゅう
25
ハリ刺した揺蕩う本音チクチクとホラ吹き顔に滲むシオ味
6
暗幕あんまくに 散りばめられし 銀の鈴 夜風の揺らす 星の いくつ 
27
寝る前のポテトチップスばりばりと 月と一緒に太る晩秋
25
今年イチ 抱腹絶倒 したのはね 腹部エコーが こしょばすぎたの
7
クリスマスプレゼント 喜んでもらったよ あとはクレープ買ったら帰る
19
胃カメラで 吐き散らかすも 異常なし 私の尊厳 致命症だが?
4
哀しみを赦せる日々がやってきた 水を湛えたスポンジを押す
9
ふわあっと 見上げた空に オリオン座 去年ぶりだね お久しぶりです
25
段々と 熟し始める 檸檬の実 寒風の中 元気な黄色
30
ハンバーグ そっちの方が デッカくね? じゃあとりかえる そこまでじゃない
2
痛みは人に見えないんだから言葉にしてくださいよ
7
珍しきフェンダーミラーの自家用車老練なりやご安全にと
10
たくあんの水が上がってヤレヤレと 米の袋をよいしょと外す
23
小春日に 透けて届くや 温もりの ひかりのなかに 君は微睡む
20
それいいやん、と 母の褒めたる 吾のスカート 赤のチェックで クリスマスふう
22
沢山の真顔をくれてありがとうそちらにいなきゃダメですからね
12
抜きん出たものが無くとも今までの 我の全ての良き展望よ
8