ほんのりと笑った人が好きなのというほんのりをほんのり試す
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小樽にて寿司屋出で歩く運河沿い写真を撮ったそれももう過去
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嫌いじゃない致し方ない別れだと勘違いした惨めっぷりよ
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ゴミ出しを忘れ慌てて飛び出せば月が笑った共に笑った
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五月なら車で昼寝も出来たのに今は暑すぎマックで涼む
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歯ぶらしを噛み押し殺すあくび眼をつぶるとまぶた熱い弧を描き
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さよならも初めましても珠となり見える気がしてあの角のむこう / 遭遇の角・結
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手ぶらでもまだ歩けるとつぶやけば足もとの影すこし伸びゆく / 遭遇の角
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「ジャージでもいい」の「でも」とか審判をする口ぶりでいるのなんなの
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昨日とかその昨日とか飲み会でぼくはまとめて金を払った
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ぶつくさとお腹が鳴っていて耳を寄せれば人になる前の声
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いつメンが右手をあげて小さめに右手をあげる形の絆
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枝先に一輪咲いたあの花も枯れたいなんて願うんやろか
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見上げれば、月は湖、星は人、闇は大地で、ぼくは星だね
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シャンプーが泡立たなくてそうやって人から離れているのを知る
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どこだって聞ける音とか展示して世界は今日も美術館かよ
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窓にあるプリンスホテルをかじかんだ両手でそっと締めてごめんね
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爪先を切ったとボブが言うときの先に温度がないのを祈る
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「ほっとけばすぐに乾くよ夏だから」 から梅雨の今日 ベランダは晴れ/私
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「ほっとけばすぐに乾くよ夏だから」 明日を信じて今日も見ぬフリ/夫
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虫の音や 夏の夜更けに 響き合い 闇に溶けるか 月に浮かぶか
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チクチクと燃える陽射しを避けた先 木漏れ日の中 優しい風ふく
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一月前ひとつきまえ仕込んだ梅酒を呑みながら シャンゼリーゼを二人で歌う
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ほんとうは 短歌が好きと いうよりも 短歌を詠める 人に憧れ
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鞄から出てきた古いレシートにひっそり宿る旅の思い出
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光太夫幾度夢に見た事かさざなみ寄せる白子の港
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闇の中かすかに見える煙突の麓に1人湯屋番が立つ
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青年の背中を押し吹く風ふたつみつよつあれば告れたあの夜
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さようならできないままで現実は続く。人生は地続き。
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花のにつつまれ クールなバブいれる 薔薇はそういや見に行きそびれ(今年初クールバブ)
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