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ブラックの苦味覚へし夏の来る片方だけの揃ひのカップと
23
経路ナビ 使いこなせず右往左往 迷路に彷徨うスマホ音痴の
吾
(
あ
)
14
パンクした 自転車を押す 旧街道 通り過ぎてく 夕暮れのバス
7
意味不明だけどあの子がしゃべるときざわめくナチュラルキラー細胞
13
世の中に絶えてサクラのなかりせば香具師の稼ぎは少なからまし(古今集五十三・在原業平)
7
可愛いは 正義!そしたら オマエは悪 四方八方醜態散らかす
2
2+2
(
(にぃたすにぃ)
)
無難に攻めてツキ待てど以降敵わず暇な模擬試験(万葉集巻一-8・額田王)
7
逆縁の姪の言葉が胸を突く 「悲しくて死ねることなどあるのかな」
21
1時間車両に乗れば山だって海にだって行けると
空想
(
おも
)
えば
28
朝ぼらけ糠で
筍
(
たけ
)
炊く香のなかに母の好物今さらに知る
27
陰惨なニュースは幾度も繰り返し次第に新聞読まなくなる日々
16
聞き
逃
(
のが
)
しの 万葉の
句
(
うた
)
を
聴
(
き
)
きながら 輝く
麦辺
(
むぎべ
)
へ
歩
(
ほ
)
を早めし
13
秋の海 夕陽沈みて 黄昏に 寄せ返しては 消ゆる白波
4
窓辺から 高くて遠い 青空に 憧れていた それは幸せ 「ひこうき雲」
8
翁花
(
おきなばな
)
愛らし容姿と佇まい ただただそっと 仕舞ひを飾る
15
後ろ髪引かれる前に引く人の前髪あたり撫でてやりたし
18
皐月の夜 庭木の
艶
(
つや
)
やかな若葉 外灯に反射し煌めきぬ
26
左手に指輪はめられ「綺麗ね」と弾む靴音ほほえみ返して
5
洋上の北斗七星見上げては夢果てぬまま寝落ちは湯のなか
13
色褪せた卒業アルバム開いては 稀釈されゆくきみの輪郭
27
踏み分けて誰かは訪はむ小野の山世を
卯
(
憂
)
の花の雪の
通路
(
かよひぢ
)
12
根元より切りし芙蓉の古株にみどりご生まる立夏の風に
35
ここまでは来る人稀れな奥嵯峨の名前もちょっと怖い
化野
(
あだしの
)
17
土曜日の 朝に早起き したワケは 行きたい場所を もう決めてるから →勝手に
9
純白の毛並みは清し美しく愛猫は去り白い花咲く
26
ぽっかりと空いてしまった我が胸に綺麗な風とエゴの花揺れて
22
仕事終へ涸れし老医の
脳
(
あたま
)
なれど昼餉と昼寝で再起動せり
11
菜園に 雨欲しき日や八代亜紀 「雨の慕情」を口づさむ吾
23
暮れなずむ芥子の小道にすれ違ふ消えることなきあかき温もり
27
行間の
幻
(
まぼろし
)
甘く舞い上がり 夢と描きて忘れじと見る
22
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