朝焼けをファミレスの窓から見る モーニングにはトースト二枚
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死ぬ前に食べたいメニューに手料理はあるわけないよ 孤独を噛んだ
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ハンバーガーショップで夜を明かそうよ 普段食べないやつを頼んで
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おくすりはそんなたくさんのんじゃだめ ラムネあげるよ一緒にいるよ
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しあわせは私たちには似合わない 街灯が消えるのを見ていた
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三階のボロアパートから見る月は道行く人よりわたしに近い
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お会計2万円です。すみません、六文銭しか持っていません。
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新品の白タオルでは切なさの吸収力が少し足りない
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さっきまでプーさんだった雲ちぎれ龍になって茜空とぶ
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モバ充をミニ四駆的カスタムで腕にまとわせ繋がる世界
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友だちが百人できずともよろし富士に登るはあなたと私
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もういいよもういいよっていわれると体の端から壊れてしまう
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きゅんとするかわいいあの子を抱きしめた  ジェラピケよりもきみはふわふわ
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猫の耳 ぴくんと動いて 薄目開け 面倒そうに 片手で伸びを
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網戸透け入る月光のあかるくて電灯けさむとスイッチまさぐる
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背伸びして 相手を想って持ち歩く ジル・スチュアートと書かれたかばん
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夏風邪と思っていたらコロナだよ 長引く咳と息苦しさと
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無数の泡 どんな泡でもいいんじゃない? ミクロの泡でも大きな泡でも
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雨降りで散歩の汗もかかぬ日はビール飲んでもうまく無いんだ
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人生のゲシュタルト崩る甲子園 子らに哀しき 「高野」のひじり
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ナース来て白衣脱ぐのは自分だけこんなわし天国行けますか
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駅中の商業施設の冷房とホームの湿度に困惑の吾
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頭痛きて 先ずは寝てみて 葛根湯 頭痛体操 梅肉エキス
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のんびりも おでかけいいね 友達と 家族と過ごす それぞれお盆
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しとしとと 酷暑抑えて降る雨に 心鎮まり 満たされていく
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またこれね昭和のころからお馴染みの ウケの王道ツンデレ文脈
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染まり銀杏いちょうもみじの秋支度 促すようにやさし雨降る
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ルーティンを 休む勇気は いるけれど 気力体力 充電が先
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八月の静かな雨は音もなく焼けつく夏を消火していく
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好きは好き 嫌いは嫌い 単純に 理由の有無は もはや問うまい
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