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グラウンド2人で駆ける子供たち窓から見える知らない街で
5
日が昇る 色濃き嶺に 陽溜まりて 陽炎揺れる その影菩薩 消えつつ陰り 空茜色
4
混雑のピリピリ具合和らげる幼な子の笑みとお手振り最強 /
職場
(
皮膚科
)
の待合室
21
満開の睡蓮映ゆる池の
端
(
はた
)
悟り開くよな亀 微笑まし
23
ほきほきと
莢
(
さや
)
むきつくる豆ご飯 湯気と香りを共に供えり
34
戸袋の
傍
(
わき
)
に立つ女性
赤児
(
あかご
)
をば
抱
(
いだ
)
き 優しき春光浴びゆ
20
居酒屋の 生け簀の魚に 想い入れ アイツは今日も まだ生きている
5
米を炊く ガス火の揺らぎを 見ていたら ふっくらご飯で 納豆ご飯
12
恐竜の油とナフサは届かない
(
山川に 風のかけたる しがらみは
)
流れもあへぬ 紅葉なりけり 032/100 / 春道列樹
12
二千年
(
にせんねん
)
後
(
ご
)
に
出土
(
しゅつど
)
して
教科書
(
きょうかしょ
)
の
隅
(
すみ
)
っこに
載
(
の
)
って
居
(
い
)
る
厭世家
(
ペシミスト
)
4
他人との境界線が消えるのは春が苦手と笑う春だけ
2
祭りなど してくれるなよ 独り身の 私があまりに 惨めじゃないか
19
家造り 道路造って 排水路 「角栄」主義は 便秘体質
11
今宵
(
こよい
)
また
家事早々
(
かじそうそう
)
と 片付きて 映画を選ぶ しあわせの時
12
祈りにはほんの少しの愛とかを混ぜて泥沼という沈黙
5
関係に名前をつける日々なのに未来は少し遠くにあった
8
日が長い それだけでなお 得した気分 二十四時間 二倍に感じて
11
目標の摂取カロリー大幅にオーバーしちゃった、まっいいか
21
いつかまたなんて言えたら明日が来ることを信じて眠れたようで
5
コンビニの 前で小雨に 濡れている ビニール傘と カッパ着た犬
2
短歌
(
うた
)
詠めば 猛暑酷暑の夏でさえ こころ愉しく過ごせるかしら
15
遅咲きも花なればなお芳しき 俯けど華 初夏の日の差す
13
吾というわかりやす〜い人間に深く読み解く歌など詠めぬ
27
賽銭の音だけ響く境内で愛想無しの猫と目が会う
17
結ばれし御籤に紛るる吉の字の加護は問はれず寒風に揺る
10
敬語という不自由な服を着て息子WEB面接練習の午後
28
月見れば隔つ距離無しエンジェルの抱擁優し夢幻刹那に
9
冷えびえと雨ふる朝の歩道には桜の視線だけがたまって
26
ああもしも紛失したらどうしよう… 常に不安でスマホを確認
19
天候の急変予測怠ってノースリーブはまだ早かりし
12
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