Utakata
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oyo
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あなたと同じ時代を生きれることが幸せ
負け試合あきらめないでわかること 戦い方と考える意味
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対岸に
霞
(
かす
)
んで揺れるその姿 波打ち際の声にさわって
6
世界一やさしいきみの部屋の端 気になっているきみの読む本
17
あめ玉を勢い余ってばら撒いて 諦めのつく今日の空き瓶
10
月あかり干渉し合う波ふたつ
縁
(
ふち
)
に沿わせて確かめている
8
泳いでたつもりがきっと流されて 優しいさかなに守られている
12
鮮やかに実る
豊穣
(
ほうじょう
)
七輪に よく焦げ
薫
(
かお
)
る秋があるかな
14
きみの云うとおい約束あたためて 心のうちで密かにひかる
18
祝祭に流れ落ち行く
烏瓜
(
からすうり
)
掴めず星とひときわ光る
12
湿り気に
柳
(
やなぎ
)
がほつり。いや、どうも あれの涙に当てられている
7
おせんたく、
背
(
せ
)
曲げ丸まるぬいぐるみ 天日干ししてほんとごめんね
12
お魚に春って書いて
鰆
(
さわら
)
です 春が好きなら好きだといいな
14
才能を買ってもらえて嬉しいです とにかくやります頑張ります
9
千年も眠る
蛹
(
さなぎ
)
の曇り窓 体温の透けるやわらかい鼓動
6
春雨の露を落とした君と僕 柔らかい花と二煎目のお茶
10
煮え切らない暮らしをほんの少しだけ あなたに褒めてもらいたいだけ
12
日の暮れにとなりの花を羨んだ 伏せたまつげの
初心
(
うぶ
)
なきらめき
7
花束を抱えて急ぐ行き先は この世に生きる美しい人
10
触れるのも戸惑うようなやわ肌に 素敵な人と思うばかりで
12
そっぽ向くふくれた頬に秋、触れる きみを温める紅茶になりたい
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色淡くかさねて触れた肩越しに きょうの命を物語る夜
9
荒波に
滲
(
にじ
)
む頬紅したたかに きみの背中を押してあげたい
6
繰り返し さきの未来に 馳せるきみ 今日の幸せ 忘れちゃうかな
6
眩しさに 立ちどまる影 縮み行く 真昼を知るたび 眠くなるのに
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よく熟れた 橙おとした ほっぺたに 齧りつくより さきにキスして
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