鮮明な緑は夏を忘れない泡が弾けたクリームソーダ
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肝心の事実確認ままならず不満は出るも結論は出ず
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上手く詠もう、上手く詠もうとするほどに自分らしさがわからなくなり
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連休のお出かけ明日の食事だけ ねこの寝顔がしあわせだから
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すごくいい方法だけどできるまで五百万年かかる 人類
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うんうんと首もげるほど頷きて 今夜はやむなくお湯張りボタン
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一日にピノを一粒食べる友 アソートパック一日の俺
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春だなあ何か資格を取ろうかなあ毎年そういうこと言ってるなあ
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吾の身の不調を察す母親にただ脱帽の実家のリビング
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6月に水色の日の休日が有れよと願うみどりの日なり
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お日様の温もり残るお布団がほっこり嬉し肌寒の夜
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気が付けば風呂キャンセル界隈となり足だけ洗い良しとしている
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一ペソを握りてしゃがむ我を点すうなぎ屋の ネオンにこにこと
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帰省して 息子は炬燵で夢の国 二十年前の寝顔そのまま
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方法はいくらでもあるただきみにネコと和解する覚悟があれば
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暗き夜のここから堕つるを雨と信じ 疑がぬ街の子らは
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天辺に浮かぶ月を 眺むる如 空を仰いで咲く白き薔薇
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みどりの日グリーンのシャツがよく似合う友らの笑顔五月晴れなり
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ひとりよりふたりの方がさみしさを感じるわたしはそちら側です
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消えそうな 灯火ともしび 囲み 手を握る「爺ちゃん頑張れ!」寄り添う孫 等まごら
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ちまきだけ 良いやつを買う(ちょっとだけ) 柏餅 主役のはずが二番手
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祝福はなくてもいいよと言うあなたに私の芯が崩れてく
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信号は緑に変わりちょっとだけ長くてなんか褒めてほしそう
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おふざけがたまらないほどだいすきでふざけたいけどがまんしている
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公園で猫の祭りがあるらしいベッドタウンが留守になる日に
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手を繋ぐ 連れて帰ってほしかった打ち捨てられる壊れたビニ傘
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高齢者 認知能力 眼の検査 運転技能鼓動高鳴る
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いにしえの路傍の地蔵何思う明日の世界の静けさ願う
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ねえ花よ、名前は何て言うのかな?「自分でググれ」と素っ気ないきみ
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視聴者の欲望にそひ番組をプログラムする祭司は私
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