ほろ酔いの 家路を奏でる 虫の声 つと見上げれば 仲秋の月
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アレルギー 夜も眠れず 洟をかむ 昼間ふらふら 夜は早う寝
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青空は 植物のため 人間は 部屋に籠りて インターネット
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嫌な月に追いかけられる恐怖譚 「笑う月」で公房の実験
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博愛の精神唄う我ですが人に絶望したくないだけ
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昨夜の薬未だ身体に残りけり睡眠の糧早起きの邪魔 
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雲を見て 浮かぶ面影 時とまる 溜息一つ… 地下足袋を履く
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透き通る月をのせたり手のひらに「まひろ」と見入る今宵名月 \ 光る君へ
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僕を見る君の目つきに息を呑む もしかして君オオカミ娘?
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原住民ギャラの交渉終えてから石器時代の衣装をまと
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早朝の空気つめたく心地よい秋は乙女の恋より短し
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泣きじゃくる子の口に手をあてがってアワワとやればインディアンになる
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たわいもない問いかけに「うん」と答えると「うん、て何よ」と聞いてくる/三歳児
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全国に横丁は数あれど、青物横丁には何があるのだろう?
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始発電車🚃今日は、座れるし、空いてますが空港✈️行く人も多し
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和菓子屋さんの名月🍡食べそびれ、まだ暑い秋いつぞや涼しくなるのだろう🎐チリン
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下肢あげて大腿四頭筋を鍛へむか膝の痛みの消ゆるを願ひ
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中秋の名月見逃し、けうの満月めでようかな
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この色が秋の空です。と云うように青青青の中 飛行機は飛ぶ
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仲秋の 名月見上げ 吾独り 秋の夜長に はいを重ねる
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裏山の パックリ割れた 毬栗を 拾い集めし みちのくの秋
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明け方の まだ明けきらぬ 暗闇に コオロギの声 秋を知らせる
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なぁ君よ君はどうして生きぬのか ビルの屋上僕に問う月
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幸せにするのはわたしじゃなくていい ごはんを食べて、あなたでいてね
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すこしずつ諦めていくものですね 乾いた皮膚ほど薄い安堵と
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あの月の流れる光あらわす「語」 残念ながら私は知らない
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ひねくれはこんな夜にも月を見ずただ字を数えて頭抱える
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復讐の味も知ったる髑髏杯 月にそそぐも 今はさびしき
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月みれば心さいなむ夜な夜なに 王の悩みはいとどまされる
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輪舞せる月下の宴を蹴散らすは あれが蹄よ 狂喜のぬしよ
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