ねむれない夜は ひたすら 足元の すやすやねこの寝息きいてる
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ファミコンが買えぬゆうしゃのアイテムは ボロボロになった攻略本
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目があったすぐに逸らされ夢となる豊作の鍵は春の雪解け
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息合わせ 手と手重ねる 帰り道 稲穂が笑い 赤とんぼ舞う
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美術館。君。僕。そしてバンクシーみたいな人が寝ているベンチ。
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透明なあなたに布を被せてはその輪郭を抱きしめている
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見上げれば 空はすっかり 秋仕様 おーい季節よ 降りておいでよ
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逃げたこと だめだったこと 並べたて 自分をきらいになっても 満月
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自己流でチャレンジするのは楽しくて いつか生きることも楽しくなりそ~
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一生のテーマを見つけたかもしれない 次の一生に自慢したいな
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思い出の味かも 離別は風化せず あたしこの味苦手なんですよ
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ずっとへの字口だったね 大好きだ 副流煙ごと超大好きだ
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扇風機 プロペラ軋ませ 揺り動き 幼い風で涙干す
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君は今どこから月を見ているの?誰を想って見上げているの?
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訃報聞き喪失感に襲われて涙で霞む秋の星々
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精一杯これが私に出来ることそんなもんかと笑っていいよ
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高潔な人柄見える澄んだ肌艶めく仕草輝く白露
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鳩三羽こはるびよりの草つつく 今日は重めの会議あるけど
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母親の笑顔にもっとがんばると決めても眠い人間だもの/(介護)
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死を賭して護るもの有り死を超えて護られているもの常に有り
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明けた朝 メイクをする君 座る僕 幸せだったと 上を向く
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思うより恃めるものだ、わたしとは ここまで生きた甲斐があるから
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たいせつなわたしを曇らせるものを断てたひかりを抱いて生きてく
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望月の 明るき庭に ひとり立つ いたむ男の 月光の影
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今もなお湧き出す怒りは膿や痰 きみは正しい道にいるんだ
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愛してるからこそすべて愛おしいあなたにわがままを言われたい
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ひいふうみ 指折り数え リズム、文字。 まるでワルツね 踊ってくれるShall we dance
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電車のさ 低いつり革も高いなあ 寄り添ってくれても結局これか
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「あなたは」で物語が進むとき「私ですか」と思う私だ
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夏の海 見るたび愛しいあの子を思い 彼に焦がれて待つ秋の夕
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