雪、平気?君のメールが届いたら冬の温度はぽわりと上がる
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駘蕩たいとうとして人の良いイラついた母に近頃似てきた私
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安く済むけど安い女ではない 電車の影に轢き殺される
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泣いたあといびつに笑うその声がぼくを飛び越え空に架かった
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物価高 怖いものなら インフルも 無力は承知 静かに待機
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この部屋は牢獄だった。 君と手を重ね鼓動を聴き合うまでは。
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高い空飛行機ゆっくり交差して西と南に見えなくなった
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肌を刺す 風の冷たさ 洗礼か 雪降る朝は しんと静まり
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明快で殺傷的な独白を春になったらしようと思う
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文脈に囚われている僕たちは雪が降るたびここで出会った
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今日こそは鍋にするぞよ 有りもので 豚こまキャベツしめじに(麺は)ワンタンメン>ほんとに有りもの
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ともだちがいない飲み会 食べて飲む せめて酔えたら薄まるのにな
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良い人で居るためにも能力がいる 悪役と思われて死んでく
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ダウン着て完全武装で身を包み冬将軍と互角に対峙
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えべっさん財布忘れて拝礼し柏手打つもご利益有りや
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寒風もお詣りの人途切れない十日戎はまだ松の内
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弱音吐く 大丈夫?って 電話くる そんな親友ともが ひとりいればいい
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1週間仕事を終えたこの時間 体力の限界!起き上がれない
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カーテンをければそこは銀世界 白一色でえがかれた朝
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雪だぁ〜って子供みたいに踏みつける サクリサクリとリズムを刻む
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通り風 俯瞰で感じた 実り空 ヨダカの鳴き声 聞こえた夜
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あらーむがなる鳴ると 「ちま猫あらーむ」も おこしに起こしにくるよ ニャーンとないて
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「あけおめ」ときみに言われて気が動転 ここからロマンスがはじまるの?!
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お年玉もらったせいかいつもより 君が祖父母に愛想振りまく
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空に放った歌声が雪に変わった 君の片手にカイロを命ずる
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雪がチラついて怯える同僚はわたしみたいにコーヒー啜る
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もうすぐに 別れが来るとは 知りながら 知らぬふりして 日を過ごし帰る
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トッピング好きなの乗せな カレーライスを幸せにしたげるつもりで
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幸せは 歩いてこないと 言うけれど それなら降って来ればいいのにな
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泣きだした私を、いずれ泣き止む私を、誰にも触れさせたくない。
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