ゴーカート真顔でハンドル握る孫順番を取る吾は先まわり
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「陣内」のようにロックに生きてみたい 彼の世界エフェクター越しの音はどうだろう/『チルドレン』
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「新世界」刷り込まれきた世代には サイレン音とて郷愁誘う
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「新世界」五時のおきまり鳴り渡る 夕凪空のぬるき大気に
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ただ一人おじさんの側に立ち歌う みゆきおうなは最後の歌姫
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電灯をともさず布団に潜り込む どこにいたってそんな気分だ
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月光が明るく差せば酔いも増すあなたの瞳潤み揺らいで
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仕送りのお菓子買い込む母の目を盗みゼリーを買い物かごへ
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魚群よ 幾つでもきかせて らららの歌声 みなも水面の合唱
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ナイフを構えている気分 何に向けるわけでなく 持てるわけもなく
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店の名はライフ スーパーマーケットではなく彼女みゆきの青春そのもの
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人生が いかに悲惨か 知ることで 小さき事の 喜びを知る
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なみだ唄女の情念綴ってるK子が愛した中島みゆき
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仏壇を掃除し終えて花飾る亡き義父想う彼岸入り なり
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『悪女』聴くその時いつも思い出すK子という名のツンデレ娘
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うるわしき虫の音色ねいろの傍らで遠い貴女あなたと同じ月観る
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学生時 深夜ラジオで はまったよ 中島みゆき よく歌ったな
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夏という季節が決壊した様な豪雨が僕を叩き続ける
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タイミング 一歩ずれたら 夕立に 洗濯物も 私もアウト
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モルヒネの夢になに見た亡き母よ今際の苦痛なければよいが
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馬鹿だから高いところが好きだって言ってた君は煙になった
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ノックするシャーペンの芯すぐ折れるありゃりゃ間違えBを入れてた
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ノックするシャーペンの芯すぐ折れる僕の心に似たり脆さよ
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フリータイム ほどよき感じに 声が枯れ 中島みゆきに ちょうど良いなり
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タイトルに興味津々Amazonに注文したは『怖い短歌』よ
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ダメ亭主懐柔するはプロママの手綱さばきがそら冴えわたる
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君じゃなきゃいけない理由はないけれど誰かのために死ぬ必要はない
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演歌歌い 演歌っぽくない きれいすぎと 母に爆笑されたる ねこ母>母は基本、演歌の人
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ただの趣味 お前への 叶わぬ恋を 成仏させるために 詠んでる
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短歌とか 詠むんだなって 背後から お前が 覗き込んでて 死んだ
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