冬支度 タイヤ交換 冬囲い 畑片付け 夜はラーメン
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好きだとは言えない男性ひとは知っている「思っていない」私の嘘を
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見た目より中身が大事と言う口で綺麗なパンを選んで食らう
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珈琲とミルクの境界が溶けてゆく 気持ちの終わりはすべて曖昧で
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睡眠の質が気になり晩酌に飲む一本ノンアルビール
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短めの髪にしたよと彼女から言われて気づき鈍感な我
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深淵の底より我を引き出して 呼びたまへ我にはいでられず
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どうしてか説明できない苦しみに死していまなお囚われている
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古生代根源の元アフリカと 僕に紅海ビバ☆地中海
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切れちゃった蛍光灯を資源ごみに出し 天使は人間になる
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遠慮の虜囚りょしゅうとなって漂えど背のばし出来る地を信じ
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しゅたっ!とな ちま猫ちゃんは ちゃくちする どこから?って? しょっきだな食器棚の うえ(笑)
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裸眼ではどんな月でも満月になる曖昧な世界の優しさ
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Utakataに日々登場のニャンコたち癒しをくれる小さな大物
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ひさかたの 光る尾花おばなの 刈りそこあくる夏にも また蔓延はびこらん
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この手だけ、終ぞ会えない、届かない 藍夜が鎖すその菫だけ
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今更に夫の好みと吾の好みよくもまあ妥協の日々よ
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月ひかる街の灯の中つつましくゆみなり弓形になり自慢げだよね
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彼の目を通せば黒も白になり僕の姿は消えるのだろう
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風吹けば 空の向こうへ 飛んでいく 気ままな旅を させてほしいの
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ニュースでは先週訪ねた公園が紅葉見ごろと伝えて悔しい
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この街のいたるところに残る靄 嫌いになっても消えない呪い
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この頃を地始凍ちはじめてこおるというらしき上着も羽織らず散歩できたが
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列車待つ空いたドアまで我先に急ぐ理由も君のところに
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街路樹の落ち葉を拾う作業員おばさん達が多いと思う
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ビルの影風吹きすさぶ街角に二人佇みタクシーを待つ
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結実の花束解いて作るのはこの日のための薔薇の冠/スタニングローズ
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山行きて 今なお青し 冬もみじ 恥ずかしそうに 色付きはじめ
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吾子たちのLINEもいまだ関西弁 クスッとさせて温かくって
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香川では馬鹿や間抜けは「ほっこまい」あの政治家もこう呼んでやる
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