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名も知らぬ祠に朝の光受け頭を垂れる術しか知らず
12
一歩づつ踏みしめ登る石段に己重ねる齢となりし
7
公園の 薔薇のアーチ くぐりつつ 香りに包まれ しばし佇む
26
バラ園の中継朝のバラエティ何もかも明るくてきららか
22
ワイシャツの袖の釦をしかと嵌め 狂冷房の社内でくしゃみ
20
幸せと 同時に得たのは さよならのかけら 理由がなくても 会えた日に
7
ノーマスク常態化してもとどおり美人とブスはそれぞれの位置
12
透き通る染まる君の
瞳
(
め
)
緑風に病葉の影まだ知らずいて
31
早苗田に 青空映る水鏡 皐月の風にさざ波立てり
28
始発待つ白線に染むひとひらの雪なお白く朝を分かちぬ
27
hiton
8
愛すると 今まで愛した あの人も 蘇っては あなたを見つめる
12
可哀想 そう思うのが 可哀想 そう言う俺が 可哀想だと
5
泥濘
(
ぬかるみ
)
に 政治の基本 教えられ 激震に耐え
真
(
まこと
)
の政治
11
人混みが怖くて独り海へ来た今度は
静寂
(
しじま
)
が怖くなった
12
この子には羽根が生えてるかも知れぬ雑踏を切り駆ける無重力
29
招くから市街地の塀をよじ登り幻みたいな湿原に立つ
23
葦の原ぬかるみの上跳ねて行くあの娘は翼を持っているのか
26
右で聞き 左で聞いた 馴れそめは 滋味滋養無き 餃子の如し
13
芋っぽい? 妹扱い 見る目なし メイクアップし なる
五月の女王
(
メイクイン
)
4
「ハクション」 くしゃみなんか 気にするな 生きてる証 元気もりもり
9
にわか雨 涙にも見え 胸詰まる 降り続ければ 更地になりて
13
青い空 浮かぶ半月 凜々しかり 風なき朝は 果てまで続き
13
競い合い 勝ち負けつけど 刃を研ぎて 切り開きたる 次の世代へ
11
握りたて板さんの手の温もりを移す鮑へコリっと揺れる
26
狭き空ゲームに雑貨ラーメン屋右にお寿司屋のれんをくぐる
24
早く寝る 早く目が覚め 早く起き 夜は眠気が すぐに次の日
5
置き忘れ 豆柴犬の ぬいぐるみ 園の事務所へ 抱き歩む我れ
19
介護ってぼんやり誰かしてくれる⋯謎の考えするのはやめた
22
グラサンに踏ん張る羽虫 飛び丘を下るペダルは翼の如く
17
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