ちり〲に離るる銀河うすあかく彼と我とのへだたりと見ゆ
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八月の生ぬるい風エアコンのないこの部屋をまるごとさらう
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ぴかぴかのとちの実見つけ伸びる手を「大人だから」と引っ込めて居る
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わッお湯だ。冷房の域出たならばこりゃあ風呂だぞ茹だっちまうぜ!
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ぼんくれば 分枝ノードは おんなたち ひとりひとりに せかいができてて /修正しまうま
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湧き上がる固体みたいだテラテラとなんて立派な積乱雲か
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夏の終わり せめてもの夢 みてみたくて 本屋をめぐり 新しい本買う
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うちの猫ら 何故にふたりとも行き倒れ風 単にクースカ寝ているだけで
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焼肉屋でランチした日にもらったの 棒付きキャンディ 大人でも嬉しい
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新幹線これほど混乱 見出しなるニュースよそれは偶然の技
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百日紅さるすべり歌に詠むとて目れども丈高くして手にぞ届かぬ
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僕だけの神様だった君は今日別の誰かの恋人である
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いつになく暑くて青い夏の日に祖母は息を引きとったようで
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悩んで 送った言葉はいつも通り 明るく、軽く 本音は隠して
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とばねえ豚が 借用書 紙飛行機にして 飛ばす たそがれて そら
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ベランダの蝉 まだ飛べると声掛ける がんばりやと空に放つ
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とほしろし くもりはらひし日輪にちりんの 眞白ましろ目映まばゆき東雲しののめの空
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うたいっしゅ はもんひろげて ひんやりと きたのくうきは ねっとでとどく /いのっています
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台風明け 予定の宅配 来る・来ない? 連絡ないから 花びらちぎろう
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チャリ坂を さけてのぼった ひかげ坂 だらだらながく アイスがとける
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秋恋し 今はまだ見え隠れする 気配を探す かくれんぼの鬼
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汗だくで帰れば エレベーター修理中 階段で九階 息も絶え絶え
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我が息子 過労死にて 連絡が 母の嘆きは 尽きることなし
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オッサンだ あんたも俺も 酒の味 年々 変わる 苦さと 欲と
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美味しさを決める主体は私ですセブンのコーヒーサーバと喧嘩
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童心に帰り ザリガニ釣りに 行きました。 両ハサミを挙げて バンザイしてた(笑)
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ねこ鍋はおとうちゃんにより撤去され ねこは広々座椅子を陣取る
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水出しで1日楽しめると聞けり 深蒸し煎茶をいそいそ淹れる
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きほふやう つゆの命をく蝉の 暮れゆく夏をおぼゆればなり
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泥土に咲む蓮が末期を報せれば蜻蛉の翅は枕辺にて鳴る
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