経験の数だけ詠うリアリティ初心者なれど高齢者です / 年寄りの冷や水か??
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なみだって一年すぎてでるんだよテレビドラマに母を重ねて /19番目のカルテ第6話
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街灯が照らす潰れた銀杏に夢中のG秋夜しゅうやのディナー
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長月の日落ちにつる午後五時の 涼しげに落つ夕立浴びぬ
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雨あがりしずく全てに燦々と朝陽そそがれ今日がはじまる
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晴れた朝クリアに見える稜線のほんのり赤み頬紅みたい
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空は暮れうっすら長く影延びる煙草を止めて十年経った
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何度刺されても塞がる血管や皮膚みたいには生きられなくて
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AIに代替されない人材ですだいたいこんなもんかで生きてる
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一年中売ってるきのこで「秋の味」? 土の香りを皆が忘れし
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幼子が 出会えますよう 沢山の美しいもの 優しい人に
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自家製のカレーライスは危険食 狂ほしいほど麦飯かき込み
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ぼら跳ねて身を踊らせる放水路 水面に垢を叩きつけたり
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長月の末 見送りぬ弓張月 風に揺らるる あかき彼岸花
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窓外の鈴虫の音や満月が夏の終わりを教えてくれた
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さらさらと流れる時間に片栗粉とろとろ流れろ我が人生よ
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我が指がスマホをいじるためだけの道具と化した時間溶けゆく
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ぶらぶらと散歩をしている住宅街秋の光を浴びたいがため
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歩くたび肩の力が抜けていく秋の光が染み込んでいく
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ジャガイモに気付けば若芽生えていて僕らはきっと終わりなんだな (アジカンのソラニンを聴いて)
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ハイライトブルーが宇宙そらに溶け込んで僕は昨日の君を見つけた
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高速のトイレ休憩置き去りに 修学旅行が一人始まる
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真っ暗な見えない檻の中にいて出口を探す「明」を求めて
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鬼母の酷い言葉が今もなお脳の一部を切り刻むんだ
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思ってもいない言葉を言いすぎて自分に嘘をついてばかりで
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キンキンとドライアイスに包まれし母眠りおり炎天の底 / 去年の夏、覚悟してました
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僕たちの夏の終わりの窓外はゴッホの油彩みたいな景色
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二歳児が、外の赤ちゃん心配して、持ってるシールを見せに行く
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ふと気づき 十万本の秋桜の 日程しらべ 手帳をひらく
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カップルが 闊歩する街で ただひとり トートバッグと 腕組むわたし
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