魂の 安らぎ求め 神のいる 天へと向かう 切符を買った
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若き頃 傷つき果てた 野良犬が 神の手により 命拾われ
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若き頃 闘争心を むき出しに 野獣のように 彷徨っていた
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海と山その境界を走りたい雲に抱かれて眠っていたい
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秋風が 吹くこの頃は ほっとして 真夏の暑さ 忘れ懐かし
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悩み事母に相談してみれば遅かれ早かれみんなそうだと
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人と人 比べてみても 仕方なし 一人一人が 神の作品
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人間の 成長を見れば 結果より 軌跡を辿る 栄光の道
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目の赤い 頭のでかい 人間は 緑内障と 副鼻腔炎
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夏好きを豪語していた私でも もうあきました ようこそ涼風
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冷え切った物に囲まれ部屋一人 虫の一つ聞こえぬ秋夜しゅうや
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一度でも 経験すれば 一段いちだんと 次のステップ 下がるハードル
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青山の創作和食 瀬戸内の生き様星となりし 「てのしま」
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いつぶりか窓開け放ち虫の音の清明さやけさ満ちる秋分の夜に
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堂内墓いつもより墓参多さに彼岸中日実感するなり
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キミに逢えないから行ってる近所の温泉四六〇円
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理解ある彼くんなんかになるよりも あなたを抱いていたい僕です
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つらいこと悲しいことも大丈夫歌の翼で君がくるから
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生きてたい呟く君に髪撫でる事位しか今は出来ない
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情報とものと自由の牢獄が侵食尽くす人間ひとの尊さ
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友達がみんなスイミング通っても「必要ない」と君は言い切る
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雨やんでほのかに見ゆる夕焼けの彼方は浄土彼岸会の空
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ふるさとを口にし力士強くなり 越えていかんと伝ふ能登へと (祝優勝 大の里さん) 
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夕暮れの薄墨色のひとときに 月とまちがふ夕顔の白
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砂の山指で掘ったら出てきたよジャックナイフは誰が埋めたか
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縁あって 大の里の祝賀会 これから行くのさ筑波の街へ
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我知らぬ新しき街次々と エクスプレスは夕闇進む
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暮れなずむ筑波の山をビルの間に エクスプレスは常陸の国へ(初めて乗った)
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こんな身でおめおめ生きて済みません死して屍拾う者なく
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老い先の暮らしどうなる憂鬱で行けばわかるさ逝って終わりよ
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