午後五時の 風が涼しい 散歩みち 七つ転んで 八回起きて
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3色のツツジの白がまぶしくて ピンクの群れへ つと目をそらせり
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語彙力も文才もなく飛び込んだ短歌の世界まこと楽しき
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手羽先の骨にがぶりと齧り付く君の姿を前世でも見た
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びんと張る木綿のシャツを帆に見立て初夏の風受け青空渡る
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お祭りの設営終えて早上がりほろ酔いビールに二日月笑う
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『また来年』今年は決して戻らないもう先がない人生なのに
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連休を子供と過ごせたはずだったあの連休が悔めてならない
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たべましたー(感泣)カリカリすこしだけれども おさんじお3時は なにかおいしいものでも😸(スープとか飲もう、チビ猫や)
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ねこたちが 何なら食べるかと気を揉みて ねこ母のお昼はサンドとポテチ
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あなたへの思いばかりがもたついて口にするのは意地悪ばかり
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おととしの写真配置図一瞥のひとときのため兜ならべる
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山里にたたずむお寺鳴り渡る平和を祈る釣り鐘のおと
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高齢者老いたる犬と歩くみち未来の日本映すかがみか
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あっ一致 偶然が比喩を生み出すの 蒙昧な頭捻れど雫は
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人が死ぬ 子犬が生まれる 受粉する 沈む太陽はもう昇らない
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平成のセンスにいつも惹かれてる でもY2K俺だったら芋
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何故いるの 膝の上歩くありんこよ 歩いて玄関 外に投げ捨てる
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介護なら善業だろと決めつけて持てる悪業少し減れよと
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あの人の事掘り起こす考古学鞄の底に眠るクッキー
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「ペット可の テラスの席が いている」 ついつい思う 想いをはせる
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苜蓿モクシュクの 四つ葉を見た瞬間こそ 幸せな気持ちなる 惜春せきしゅん/苜蓿とはシロツメクサの別名(^^)
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全周囲今年は山がよく見える家と果樹園消えてパノラマ
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息を継ぐ『チョコレート革命』と『トライアングル』交互に読んで
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この風と貴方の歌とほほえみと亡くなる前に思い出したい
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兄に焼く玉子狙って旋回す カウンター前は君の縄張り
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コンビニで風の音きき蕎麦すする百七十円お湯も込みだよ
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小手鞠の笑みをのこして猫が死ぬ吾よりながく母とすごして
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哀歌かなしうた 心雨こころあめ たずさゑて 雲井くもゐとどけと うたつづれり
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一人だけ昇格できぬままいつか褒められし笑み落つる夜の海
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