今日もまた 積み重ねてる 無造作に 日々の疲れと 空の空き缶
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感傷に耽る暇無くいろいろとばたばたばたと生きている日々
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飛行機と見紛みまがふ程の 高々と滑空すとび 雨後の秋空
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降る雨や転んで泣いて寝転ぶも人と呼べるもの通らぬ道にて降る雨や
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熱々のスーパーで売る焼き芋が食べたいのなら秋なんだろう
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叶わぬ恋、幾度重ねど慣れぬのは 君との痛みは初めてだから。
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行く夏に ゴーヤをたっぷり カレーに入れ また来年と 秋に向かひて
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目の死んだ大統領の巨大写真 万博で知る独裁国家
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かっぱえびせん 梅の花びら のこってた 幸先いいぞ 来い来いハガキ
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錆びてなお 消えぬ心の 煩いや 焦がれし思いは 震え震えに
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術もなく ままならぬことに 先もなく 月も見えぬか 星も見えぬか
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常夜灯 夜雨よさめ葉露はつゆを 艶めかせ 夢にいざなう 滴りのかげ
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いじらしき豆粒大のミニトマト旬の香りを実の内に込め
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人の靴履き間違えてほろ酔いで雨中を歩く気分は最高
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逆さまの針穴はりあな写真ピント甘く空と海との境目は溶け
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薄はりのグラスでビールを飲むときは握り潰したい衝動駆られる
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酔いたいわけではないもので オールフリー かつおぶし踊る 冷凍お好み焼き(138円)>遅めのお昼
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羽虫一匹フロントガラスに砕け散る ウォッシャー液で拭わるいのち
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犬二匹キスするようなポスターを君と見ている手も繋げずに
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消えそうな 言葉を見つけ 捕まえる 先のことなど 分かりゃしないけど
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親しくも仲悪くもないメンバーの修学旅行君を借景
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ことさらに高声あげてひとり歌歌う少女の帰宅は愛し
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たすけてと 紙飛行機に 書いてある 見上げた窓に 子どもの笑顔
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心をば 寄せては返す 波のよう 受け止められし しあわせかな
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十五の夜 隣で眠る横顔の奥に 私と同級の母
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老々の足音聞ゆ秋の日の慌ただしきかな金婚の旅/改
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真っさらな感覚いつも研ぎ澄まし吸収したいね新しいもの
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水を替へ 疲れし花を 切り戻す 健気な命 仕舞まで愛で
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ぱたぱたと窓を打つ雨 雲間には青空覗く 猫と微睡まどろ
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今回はきちんとサヨナラ言えました 来世でまたお逢いしましょう
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