寄せ書きを馬鹿って言って打ち捨てるそんなひとになりたかったな
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新しい散歩ルートを開拓の橋の上吹く風心地よく
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ふみふみー🐾からの おひざが まいぶーむ😸 おかあちゃん まだ あったか・おずぼん
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きみどりの絵の具を溶かした水がすき 乗換駅の噴水の沈黙
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パリだと違うと君が言った雲は先月の窓辺で見た雲
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風に舞い 窓より入りた 花弁が ドレッサーに落つ…おかえりなさい
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「臨休が多い」の苦情に頭ぐ 病身削る院長ボスを思えば
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「悲しみ」はいつも知らない顔をして急に訪ねてくる奴なんだ
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モフモフねこさまは 春夏秋冬 変わらずに 癒してくれる 稀有な存在
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捨てられず 場所取るばかりの要らぬ恋 空き缶みたい、踏み潰してよ
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俗物が歳をとりたり恥もせず餓鬼らに叩かる河原のすすき
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やすらかにこころはなぎて波まから深きそこひにしづみ安眠
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卯月なか 行きつ戻りつ 春の来る 昼は夏日に 吹く風ぬる
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折り句「さくらもち」/くら舞ひ ゆる身ぬちの 針盤 らぬ春の 図を樹の下に
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寿命の残量を小分けにして 好きな人達に譲れたらいいのにな
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落陽らくようや 時の流れは 烏兎匆々うとそうそう 君と逢えないまま 桜散り
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好きになる努力をすれば振り向くの?好きじやないですゴルフの女神
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酒断ちは 酔って怒りを忘れずに 己突き刺し 嗤わぬためよ
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自己防衛本能はたらきまたゴルフきらいになりさう空は快晴
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酒抜ける合法基準はマイルールそのくせゴルフのルールは遵守
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向いてない平安時代に生きてたら歌会こそが社交と寝言
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衝撃の入れた気合が空回り他県へ向かうジャンクションにて
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海外で ツ と シ は笑顔の記号だと 知ってから見る ツツジ にっこり
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きゃあ毛虫😱 女子には強い味方有り その名は日傘 殿方も是非
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空白の鋳型に溶けた見たことのない色形止まった時計
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桜去り主役不在の街路樹に 颯爽あらわるハナミズキ嬢
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鬱蒼と葉桜覆うあの道は 毛虫が落ちる予感でゾワリ
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冬背広 重く感じた午後四時の 陽射しを受けて歩幅せばまり
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さすが母 娘の好みを熟知して レモンタルトなどカルディの菓子送って寄越す
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「クラシエの葛根湯の顆粒の30」(ください) 薬局でいとなめらかに注文言ひ
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