ラムネ瓶割りて集めし硝子玉冴ゆるわが水晶玉なりき
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ちひさき手さまよひながら本めくる 其より始まるこの生の記憶
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素数とは如何なる数か知らざりき密かに憧れたる其に泳ぐ
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陽をうけて歩きをりしに萌え出でし歌の芽スマホにそと育てゆく
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現在は過去と未来に挟まれた 一瞬だけでまさかあるまい
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過去未来切れることなく繋がりて はて現在はいつのことやら
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そおおっと消費期限が三ヶ月前のスープを飲んでみている
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今日はよくバックで走る音がするこの道の先何かあるのか
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かかとに六十パーセントの跳躍を孕みつつ 愛猫は舞い上がる場所を探しぬ
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スマホとは斯くも頼もし 異国語を無事に解して道案内す
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この歳で食べるの早いの恥ずかしいおしゃべりもせず丼に顔
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浅き春突然君は旅に発つ 交わす言葉もなきまま空へ
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つややかな佐藤錦をいただいて夏の風吹く君のみ前に
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昼下がり 息をひそめて 猫と寝る 陽ざしの音は ただそこにあり
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黒い窓 底の知れない暗闇に 静けさを見る 週末メトロ
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いつもなら がっつり甘めのアイスチャイ 甘さ控えめ このあと昼飲み(待機中)>隠れ家カフェにて
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久しぶり のんびり過ごす 日曜日 父発熱と 連絡入り
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エレベーター 居合はす人も 拭ふ汗 「暑いですね」と 交はすねぎら
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背が高く頭をぶつけること多き人生ながら今日も楽しい
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保険証、免許証、キャッシュごと入れた財布無くした。ほどのピンチだ
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鼻をかみティッシュを捨てるところなく丸めておいてそのまま忘れる
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高草を かきわけながら 歩く午後 行きたい場所が まだ決まらない
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効くよって一匙くれたマヌカハニーときめきだけがさらりと溶ける
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ふしぎだね 必要なときに導いてくださる神様 だから愛してる
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轟音のいつものくしゃみに遮られ 歌にならない母よ 元気で
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コルセット売ってませんか失恋に痛むこころを固めるような
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焼肉のたれ助っ人にらくをする甜麺醤てんめんじゃん足し豚味噌炒め
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環境の変化を嫌う性格と 分かっちゃいたけど寝れず寝れず
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風吹いて肩のビニール傘まわる虫の音聴こえ濡れてかえろう
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籠あけてかなりあ一羽ときはなつ 空たかく飛べ歌な忘れそ
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