「へーあんな人格破綻者といるの・・・」友人の写真で消息を知る
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AIが私の言葉覚えてて家族はそんなことなかったのに
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台所 キウイの歌を口ずさみ いつの間にか仲直りした
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あと少し続き見たくて目を閉じるあの夏の日のあの人の夢
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「すずをころがすやうな声」でした、憎いわ鈴蘭の毒
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今どきはヘルパーみんな70代 戦力を問う事は出来ない
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ヘルパーは数が足りずに高嶺の花 事業所さんは強く出てくる
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紫のちんちゃうけと呼ぶライラック初夏にもいたね木犀の花
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私よりそんなに仕事が大事かと帰ってくるまで吠え続ける犬
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ミロ飲んで失う鉄分補いて「ここは……?」とボケて記憶喪失
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いつもより一人少ないバス停で少し気を揉む名も知らぬのに
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献血と生理と採血かさなって抜かれ滴る内側の色
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新しいヘルパーやっと見つかるも安堵と不安入り混じるなり
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置き配も君にしてみりゃ爆弾か。 正義の音ってこういう感じ?
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老義姉ろうあねは「スマホ壊れた」とやって来て充電ゼロの画面を見せる 🤣
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隕石が地球に落ちる二秒前みたいな暑気と煌々たる空
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三時まで我慢してたが駄目だった早く冷房つければよかった
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ポツポツと洗面器に落つ みずのおと ねこたち 特に気にせずすやすや
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この街をわたしの嫁とおもったらなにもさびしくありませんから
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暑いけどキャベツを煮てる 暑いから ポトフではなくコンソメ煮と呼ぶ
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甘夏のマーマレードを煮詰め終え香り爽やか初夏の楽しみ
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スポーツの番組好きなおかあさん観ながら仮眠それも良きかな
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さびしさはさびしくないよう月色のパンダにかえて胸ポケットに
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幹部の座夢みて耐えた塀の中満期で出たら組は解散
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君のその純真な笑顔欲しかった ポケモンカードで釣れた甥っ子
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遊ぶ輪を隠れて覗く男の子一歩踏み出す勇気はあるか
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何だろな伝統的な家族感ジジババだけの限界の郷
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夏の日に頭上を超えた白球が今も心に落ちてこぬまま
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人生の 終着点が 見えてきた ゲートの先は 自由な野原
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落ち目だと 気づいたときは 急降下 落ちているのか 浮いているのか
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