喜寿をすぎ働く日をば増やしけり週休を減らして五日にするも
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病みてなほこの日を迎え五十年いそとせの耀き霞むも君ありてこそ
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満開の 山肌染める芝桜 春色の風心弾みぬ 
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「また明日」それからきみを連れ去ったにわか雨へと叫ぶ「ウソつき」
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真夜中がちぎれるような歯ぎしりをララバイにして眠れ、苦しみ
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「です」「ます」の君にカメラを向けている 最後の敬語になるはずだから
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しゃんしゃんと遠くで鳴ったはずだったライトニングを見る、天国で
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ジェネレーションみどりも昭和も馴染めずに天皇誕生日と言う安定
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六年間桜の中を走ってた天皇誕生日は運動会
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晴天に当たる確率多いのにリレーも出店も見られないかな
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ネガティブはもしもの保険危機的な事象起きうる心の準備
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Seaside suicide 似てる ぴったりじゃん ホテルシーサイド105号室で
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高次元への道目指そう考える 血肉刺すことは積分かしら
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さざ波が見えるもうすぐ足に来る ああ呑まれゆく 孤独な海だ
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欠落も愛せるかもなと酩酊でそんな綺麗ごと思えるかと朝
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メリージェーン愛しているからお願いだあの安らぎをもう一度おくれ
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揺らげば良い 流動体への入口だ 心から肉を細胞を変えろ
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血のゆる傷もいつしか乾きゆく 故にも絶えぬわがはまなすの花/花言葉 美しい悲しみ
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ウォッカとかウィードの味は知らなくて欲も嫌い でも 音楽が好き
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おい!武器科!お願いだからもう少し真面目に仕事してくださいな
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特濃の葡萄サイダーよく振って炭酸抜いてガブガブ飲めや!
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今月は少し早めに甘い物欲すカラダにちょっと戸惑う
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ストーブの 灯油なくなり もういいか なんて束の間 泣きの一回
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何もかもうまくいかない日の最後 とどめの一撃 そういう日もある
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間違えて飲んじゃいそうなレモネード香のお風呂鼻まで浸かり
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春雨に濡れ滴って青合羽我も一つの小川となりて
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寒空のビール祭りは震えても一緒に呑めば楽しいふたり
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死にますとあいしているを平等の温度でこぼす憎き我が舌
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白鳥が空を翔ける夢を見て仕掛ける泥臭さに微笑む
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君が為ふんわりラップでレンチンをしてあげるから残れ思ひ出
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