ひとつだけ何をやっても許されるなら猫の額に本籍地置く
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花火見るたび 考える これこそが 火薬の正しい 使いみち
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すこしだけ ふつくらとした三日月つき見上げ 熱き洗濯物を取り込む>まだ明るい
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なにをやってもだめなのだとたしかめて旅の終はりにそれならそれで
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「安静に」背中が布団と癒着する 喉痛いまま ヒグラシを聞く
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君が言う年上が好きその枠に3倍の私は入ってる入ってない
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ばたばたと おーゔんむされて 天上へ 成層圏こえ 漆黒のそら
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こどもの頃 風邪ひきゃ薬飲まされた 今更自力で治せるのかな
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多忙でも話す口調のやわらかき介護士を見て我が振り直す
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暑い日が 連日続き 食欲が なくなるはずが なぜなくならぬ
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おかあちゃんの ゆかたすがたは どうだった? わがらに感想 尋くすべもなし
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すき家にて異国の言葉聞こえれば並の一杯奢りたくなる
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手に入れていないものは失えない 終わりにさえできなかったもの
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列にするポン・デ・リングの輪を解いて繋げて繋げてずっと食べてね
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最後まで愛だと呼んでくれたから恋だったことが証明された
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真っ暗な私の世界に差し込んだあなたは光 眩いほどの
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この先は別の誰かに教わって? 私の役目はここでお終い
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海という名前を付けた犬は今日波打ち際を走る 初めて
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セーターは毛糸に戻ってまた編まれすこしおおきなセーターになる
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むらさきの絵の具がずるではないことをはやくだれかに教わりたかった
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ゆっくりと進めばいいな 君からのプレイリストの最初がよくて
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涙よりあたしに似合う輝きを瞼に宿すザクザクのラメ
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ひとつ越え かすかな祈り 導かれ 行方は見えぬ ひかり、願わく
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キッチンに鎮座している鳳梨ほうり一つ今日の私の心の気球
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その色を なんと呼ぼうか 夏の海 自慢するよな トビウオの群れ
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悔しいが投稿短歌不採用やはり知りたし落選理由
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昼下がり 一人俯き 歩く道 ふと見上げた空 揺れる提灯
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消息は いつもラインで 見てるけど やはり聴きたい 君の生声
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一匹のイワシとなって終電の漁火いさりびめいた明かりに向かう
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君の身に絶えず降れよ幸せが流星群のように静かに
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