日長しと夫と歩く田んぼ道 大合唱の時期は終わりぬ
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僕のにふたつだから、きみのコーヒーにもおさとうをふたつ。
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ほかほかで 真っ白ふっくら艶やかな 炊き立てお米が一番大好き
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西の空遥か遠雷聞こえきて夏の本気が見え隠れする
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愛のかたち わたしのはまんまる。あなたのはしずく形ね。
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雷雨なり それでも今は卓のうえ順に咲きゆく五色の花火/ボードゲーム「HANABI」
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きみの目がわたしの脳裏を侮辱してチリチリ焼いてやまない日暮れ
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パラパラと優しく響く雨音に 耳を澄ませてコーヒー啜る
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カラオケでちょうどいいとき店員がフライドポテトを持ってくるなり
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真夏日の 道に倒れし 老媼(ろうおう)は 路傍のひとの 腕に抱かれて
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目が覚めて眠れぬ夜はUtakataの歌詠む誰かもそうだといいなぁ
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いまだ来ぬ荷物をまだかと待つ夕方車の音に耳を澄ませて
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暑さのせいで目覚める夜のウーロン茶ゴクゴクという音だけひびく
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夕刻の忙しき人の往来をただ眺めいて父よ母よと
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炎天下剪定の音聴こえきて私の業も刈り整えて
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いつになくシニアの多き『国宝』の開場時間の十分早まる
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この地球ほしが見捨ててくれないから死のう 誰もわたしを覚えていないで
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シャトレーゼにきちんと並ぶ自転車のどれか キミの自転車のどれか
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同僚に 話を聞いてもらう度 仕事に精が出る 午後の風
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殺人鬼アレルギーを持っているので 殺人鬼に刺されると死ぬ
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昨晩は 呑み過ぎたゼと 反省す トイレの中で アナはヒリヒリ
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タマタマは 冷却のため 体外に。 アタマとタマは よく冷やそうネ
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更年期 女男にょなん平等 減少す エストロゲンと テストステロン
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二人きり「結婚しよう」隕石がきらきら光って僕らを祝福
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理想だけ語り尽くして帰りをり残つたはうの重い現実
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毒親を捨てた時から人生が動き始めた、やっと、やっとね
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報告は事実だけを言え思い出は全部終わったらゆっくり話そう
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原型を留めぬ老いた白骨を 繋ぐ役終え黒焦げた釘
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父を焼く 煎餅齧り茶を啜る 落ちる瞼に揺らぐ炉の口
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昨晩は 腹抱えたる痛快の 報いし朝のカプサイシンよ
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