みつめるねこ おだやかなかおで いるときは あいじょうひょうげん愛情表現「だいすき」のおめめ
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願い事 叶うと伝わる 鉢巻石 今日から 僕らは Oreo石と呼ぶよ
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吐瀉物を何とか形にしたものがこちらになります 読んでくれますか?
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来し方の波凪ぐほどの短歌うたなればあざとき破調のラップにあそばん
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低気圧 眠気と怠さを振りはらい 友とカフェ行く気分は上々
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おはようさんまず首肩のこわばりをゆらりゆらりとほぐすことから
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バナナにも背中とお腹があるのだと吾子に教わる春の朝食
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たとえ今日が春の終わりでもどうしてあなたを見捨てたりできるだろうか
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春霞 東西に走る航跡に 思い起こす青のあるじ
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東雲しののめに 鳴く鳥の声 聞こえしは ふと横見れば まだ眠る君
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願い事尊くあれば教えても願った事は道ならぬ事
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桜の葉花にもそそぐ日和雨僕らがいなくなってもきっと
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日本晴うみかぜ薫るベンチにて 来し方行く末思ふは野暮なり
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雨だれが 海の景色を 呼んできて 奇跡のように はじまる呼吸
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あやめ咲き切り花束ね墓参りだれの忌日と言うわけでなく
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先月で 七十歳に なりました 限度額減り いいこともある
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高い薬 使って命 つないでる 来年の桜も 見れたらいいな
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一年生き 九五歳の父を 看送った 母も送りたい 叶わぬ望みか
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五千円から 二十二万に 切り替えた 四十四倍 効く薬かな
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醜悪な 奇岩のような 人もいて 柳のように そよ風吹かれ
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みかん食い 種を集めて 植えようと 地主にばれぬ 方法探る
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ガチャポンを 捻り飛び出す 赤トカゲ こんなものでも 欲しがるなんて
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地獄では 鬼が主流で 当たり前 肩身が狭い まともな人は
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ひと月に 五十万の 抗がん剤 払う限度は 一万八千
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年齢や 姿形に 騙されず 心の内を 見るようにする
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子供でも 大人のような 人もいて 子供のような 先生もいる
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敵味方 はっきりしたな これでよし 自由の旗に いざ集まらん
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娘から 一年間は しゃべるなと 言われてやっと 一年たった
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しゃべります しゃべれる人と しゃべります 合わない人と しゃべりませんが
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言いました 言いたいことを 言いました 少しぼかして これでいいのだ
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