アスターの小鉢をこの捉えては意味根拠無く贖う日有り
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血の海に 子を落としたる えんありか サンゴ草咲く 海原に立ち 
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白鳥のゆくへ知らずもさびしさの果てなんくにへ飛び去りぬらむ
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秋風がかさりと揺らす蟷螂とうろうの光なき目に映る青空
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たまに会う人が私の黒髪を撫でながら笑う 黒髪が揺れる
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午後の陽が少し傾く夏がゆく 跨線橋から電車を見てる
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激しめの口付けされて顔洗う 塩気があって美味なんだとか /「戌、曰く」
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息子きみいつも夫・私ふたりの様子うかがって 熱する温度すんなり下げる
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来年の 目標決まり 夏が行く 悔しい気持ち 心に留めて
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暑かったね語りかけては水をかけ 墓石を磨く秋1日目
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てんしばお外飲み ギリギリの陽気だったなぁ 先週の気温三十七度でなくてヨカッタ
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ホットでもおいしい豆を買いに行く途中で汗かき買うのやめてる
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妹に 借りた ソーイングセットで 君とのほつれも 縫い直せたら
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向こうからかすかに聞こえる花火の音そこなる物語を思いて
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遠くから花火の音の聞こえきてラーメン啜る晩夏の我ぞ
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「孤高」二字 ひとり眺めて ひとりなく 腐れ伏すわれ 「孤独」それなり
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水に形を与えている容れ物が僕らで実は中身などない
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呼びにくい 苗字だねって 君が言う それって プロポーズなの どうなの
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スパサラはスパサラなのよ まだ全然 パスタサラダとは言いたくないの(笑)>まみた様
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そこをのけわたしは女帝 時空曲げ 空気の重さ なんて知らない
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いつまでも寝てはおれぬと顔たたき 日課をこなし また横になる
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キレキレの 君のマウント 魔の時間 ラリーアットの 準備万端
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いつの日かdiminuendo al chiaro di runa(月光の中に消えてゆく) この星を捨てて去りゆく月たち
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母親が作るおはぎを二個三個食べれば悩みも軽くなりしぞ
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雨が好き 玄関にある赤い傘 君の茹でたるパスタの匂い
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水魚の群れがフロントを流れてはガラスに消える雨の日の午後
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空ばかり 見上げているよ 地上では 醜いものを 見えないように
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こんな雲 見たことないと 思うけど 勘違いかな どぎつい感じ
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他人真似を しているうちに 人生は あっという間に 過ぎてしまうぞ
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個性的 ユニークだよね 変わってる いろんな評価 気になりません
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