星月夜の見せる魔法か 亡き祖母に会う ひと晩の夢見の余韻
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曇りなく はっきり見えるの いかがなものか 風呂場の鏡に くたびれたひと
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特段に 予定はないが このままじゃ 家事だけ増える 休日となり
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足の甲 温もり感じ 目をやれば 猫が枕に 我も暖とる
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当たり前の顔して街のあちこちに誰かの植えたツツジ咲きをり
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下の子が生まれた夜をふとおもふ隣りの吾子の寝息をきけば
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眠れない子はさびしさの歌つくる帰りたいとは歌わなかつた
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マット敷き車内にひびくゲーム音暮れゆく空ときみを見てゐる
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「絶対に帰りたいとは言わない」と云われて開ける温い缶ビール
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宿泊費無料だからと道の駅他県ナンバー挟まれてをり
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ああ神よ、仏の道よ精霊よ 救いになるならなんだって良い /「宗教」
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妻胃痛下の子不調リタイアで上の子とゆく近場の旅へ
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玄関を 開ければそこは ピンク色 忘れていたよ やわいということ / やっと開花🌸
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いただいた備蓄米を炊いてみた ちょっと微妙か がびがびとして
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とぼとぼと翁が渡る青信号 点滅始めた 間に合うのかよ?
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別れても香をだに残せ恋人よ恋しいときの思い出にせむ
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豆ごはん 匂いが嫌いと言うひとは 初夏のパーツが嵌まらないひと
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豆ごはん この時季ときだけのお楽しみ カエルのエルタのドレミを憶ふ
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リハジムで四股踏む爺は闘志湧く鳥獣戯画の蛙のごとし
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濡れ落ち葉 めくりてサワガニ見つけたり 滝まで五分葉もれの坂道
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砂山が 崩れてもまた 積み上げる 生きてゆくのも 案外似てる
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娘らのオランダ土産の球根から得も言はれぬ色のチューリップ咲けり
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新緑の 皐月の空に鯉のぼり 風を孕みて孫を迎えをリ 
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何もかも上手くいかないそんな時 「世界が僕を嫌っている日」 /「言い訳」
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洗脳にならないように浸食を法定速度でする かわいいよ
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ショッピングセンターで呼ぶ迷子らの色とりどりの親の髪色
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一切の命を看取る太陽は死ぬの誰にも見られないまま
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ぶくぶくと小さくなっていきました人魚はバブが溶けるみたいに
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手仕事は時間泥棒気付いたら知らない内にワープしている
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電子レンジで30秒あたためた大福のような道端のハト
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