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母がいるベッドはとてもあたたかい 今日も明日も楽しくまいろう
34
雨が好きというよりも雨が好きでいたいだけで ただそれだけで
16
ちょっとだけいいよね…なんて気のゆるみ体重計はお見通しです
20
積み重ね それが何かに なるだろう そう信じてただ見て見ぬ振り
6
今日はまだすることあるが心地いい濃密に降り続く雨音
19
少しずつ失ってゆく時間ゆえ今日は明日の思い出となる
9
女学生 クリーム色のカーディガン まだ羽織りたる皐月の末かな
18
インク壷ひっくりかへしてしまったらもう戻らない僕は詩人だ
5
久しぶりの大好きなコーヒーゼリーブームの終わりを感じたひとくち
6
雷鳴が 曇天の空 轟きて 燕も我も 軒にて宿り
26
愛猫との暮らしをアップデートする ペットカメラとか
夢のまた夢
(
あったらいいなぁ
)
18
「トイレには 神様がおんねん」という母の 手に彫られた 皺の深さよ
10
書斎からあふれた本がキッチンの生態系を壊して殖える
12
過ぎたこと気にしないのは良くないと言われたことが今も気になり
19
いのちには 別状ないと 言われても このドキドキは 治せませんか
7
五月雨
(
さみだれ
)
の肌寒き昼 老犬と 畳の上に添い寝す
夫
(
きみ
)
と
23
雨の日はただ玄関に居続けて所在なさげな散歩に履く靴
13
ブラインドはまだ閉めないで日差しに 踏まれたい蜘蛛がいるから
11
今夕は焼き鳥に母をエスコート
飲み代
(
のみしろ
)
含めて一人二千円(ほど)
16
ちま猫ちゃん よるのねんねの おきにいり おかあちゃんの あんよをまくらよ
22
女子の日と女子の日の真ん中あたりにて 筋腫ちゃんがいつも自己主張( イタイヨー)
12
田の景色知らずに育ちし吾なれど海馬に在りて水張田に鷺
17
瞬きを皮膚がどこかも分からなくなって狂ってしまうほどして
3
生きる
短歌
(
うた
)
浮かばせそこねて 瀬に沈む 起承転転
否
(
いな
)
、七転び
13
ラテ風に アイスに煮物 炊き込みご飯 黒豆煮汁 その一滴まで
4
雨よりも四月の冷えに面食らいおかず味噌汁あんかけに添え
25
涙拭く 繋がった手のままならば 鶴の余韻と立夏の音よ
6
知れた数幾十億の俺たちは星の数にも負けてるし
12
皆の歌行った景色や食べたもの空気の香りも共有してみる
24
2m
それだけの距離の恋なのに脳裏にうつるはあの人への
微笑
(
かお
)
/私にはそんな顔しないのにね
7
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