あまりにも世界が眩しすぎるから私は塵となって消えよう
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親だから どんな理不尽 許される そうならみんな 親になっている
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頑張ってもひとつになれない私たちふたりを楽しく過ごせたなら
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叫ぶ夜もしもオオカミだったなら返事がもらえるかもしれないね
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転輪の果てをたどりていつの日か朽葉にうずみ寝みいるかも
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暇だから息子とお出かけして直ぐに 友達に会って父はポイされ
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忘れ物流石に多くて叱ろうと 思っていたことさえ我忘れ
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折角の休日一緒に外に出る 計画したのに日が暮れちゃったね
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両足を潮に浸して歩き出す 出来損ないの僕らはモーセ
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「ねぇ寒い」笑った君は灰色の 沖を目指して波を掻き分け
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モットーは「清楚・清潔・上品」だ …あぁどうしよう風呂が億劫…
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悪くない風が吹いてる小春日は会えない人に会いに出かける
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父去りて 明けに訪ねし 礼拝で 父の冥福 願う晩秋に
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会話中時折混ざる関西弁きみが暮らした土地の残り香
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太陽も勘づく僕の恋心夜の間に馳せた想いも
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朝寝坊 しっかり寝ても するはずの ことができずに スッキリしない
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猫好きの だんせい男性にきいた あんけーと にくくう肉球さんは 3位だったよ(好きなパーツ、1位は、おめめ)
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雨降ってきたと知り得て ベランダに干したるワンピを 焦って回収
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くたびれて相撲見ようと座れども我が親方はさすが重たい
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小党首 素直に連立組んでれば 生き恥さらさずすんでたかもね
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もう今夜ゆっくりしたい夕飯は魚を焼けと母相撲みて
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孤独でも悲しいことも起きなくて幸せなのに雨はさみしい
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霜月も半ばを過ぎたこの頃にアイスカフェオレ飲むとは思わじ
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あと六分焼き上がり待つ夕前は雨と一緒に泣きたくもなる
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雨垂れとカラスの声が重なって淋しくなった三時半前
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クリスマスイルミネーション点灯式長閑な午後に半袖姿で
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マシュマロて何十年ぶり食べたっけ ダージリン味 紅茶によく合ひ
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生きるために生きている日々とりあえず、とりあえずでごまかしている日々
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うどん屋に入ってすぐに行ったのはセルフサービスでおでん選び
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ドライブで道を間違え着いたのは川が流れる工場前
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