君のため紡いだ想い風に乗せ届けてみよう ちょっと未来へ
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止めどなく落ちる雫の音を聴く 空が一段近づいた音
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告白をしなかった恋はいつまでも心に残る線香花火
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いちにちの 汗を流したる 蒼き湯で 現世の憂さも すこし流れなむ
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ぽつぽつと落ちるなみだを吸うかぎり青い絵の具は輝き続ける
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私だけ取り残されているホーム「一緒に行こうね、カムパネルラ。」
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15年 100円だった 思い出の味 200円でも 幸せなキャベツ
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こんにちは 周り気にせず 手を振る貴女 笑顔が離れず 幸せな時間
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夏が来る意味だったけどチョコミントあなたが嫌いだったら嫌い
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またひとり 若い命が 天に舞う くり返すよう 親友とものあの日が
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洪水の危険を孕む雨の量本日遭遇 場所は選ばず
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命日に 留守がちだった 親友ともの母 吾の成長 吾子が重なり
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タイムフライ この世に生を受けてから みちかけている さあこのときまで
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かんたんに手に入らないものが好き ダイヤモンドもスキナオトコも
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気に入りの湯呑み手に取り彼の地を憂う やきものの里の梅雨明け豪雨
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短歌など作る手際で組み立てりゃそこそこ出来るエクセルの式
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麻痺してるから無表情で打てます つらつら「辛い」わらわら「笑」
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通販の支払いに行くコンビニのいつもの店員さんのきらきら
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コンビニの棚のスイーツ 汗かいて そうね暑いね 連れて帰ろう
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合宿も期末試験もあらずして 祇園ばやしはときめかざりき
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透明なビニール傘にポツポツと ポップコーンが弾けるみたい
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でーたーを たくさん喰わせ えた教訓 A Iはそれを ひとにつたえぬ \ 結果だけ。
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おぼえてる?星のかたちをした鍵で消えない闇を閉じ込めたこと
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野分のわきだち 窓うつ雨のはらめきて 亂聲らんじやうかなづ今日けふあした
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夏休み 息子の昼食 鉄板メニュー ラーメン、素麺 ほぼほぼ麺類
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星の短歌うた 憧れたるが 浮かぶのは 星の金貨と さやかに星は
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雨じゃばで インドカレーもあきらめた 梅雨が明けたなら 一駅歩くぞ
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雨上がりの 空に向かいて 微笑む ややこしいこと 考えないで 
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五年ほど一緒にいたのは私だし 選ばれるのは二年目の子だけど
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おはよう、太陽とともに日がのぼる トーストよりも先にキスして
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