Utakata
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しまりすのすこ
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2024.10月からはじめました。
よろしくお願いします。
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花の
如
(
ごと
)
少女のままに笑む君に 幸せになれ
聡
(
さと
)
き娘よ
9
幼き日 母を見上げる瞳だけ 今でもさがす 我に戸惑う
9
切り替えが 下手なままでは生きられず 外はあんなに晴れた日なのに
9
親でさえ 理解できぬまま君
庇
(
かば
)
い 疲れ果てたる日々に涙す
10
旅先の家族の姿浮かべつつ 予定飛ばして猫撫でる週末
13
あの歌が流れて胸の奥騒ぐ 恋をするには遅すぎるから
15
憂鬱を 忘れんがため 狂いたし ただそのために ただそれだけを
12
ふと気づく あの頃の母今の我 とうに追い抜き 未だ未熟で
20
君のためなんかじゃなくて この胸が もう無理だから ごめんさよなら
10
気遣いて いつも寄り添い追うのかと 思わせて
猫
(
きみ
)
安堵の毛繕い
12
拙さを恥じつつ我が身のなぐさめに 流れに混じり優しさを受く/うたかたの皆さまへ
15
齢
(
とし
)
重ね
将来
(
さき
)
の自分に課してきた あれこれ回収するなら今ぞ
14
雨雲が不穏をよびそう ざわざわと 背筋伸ばして口角上げて
15
今日は無理 あしたもきっと同じこと 我にも君にも時は過ぐのに
13
母猫の夢見て乳吸う口元の 小さきまどろみ 起こさぬように
18
我がことに 明け暮れ過ぎし若き日に 今晴れやかに帰らんとぞ思う
13
受話器
越
(
ご
)
し 毎夜弱音を押し戻し 君は知るや 痛みに泣く母
10
手はなさば 堕つる息子にそれもよし こんな夜もある 満月のせい
11
うたかたに うきつ沈みつ秋の夜々 今なにもかもリセットせましか
6
晴れぬ今日 いきぐるしさに立ちすくみ 我の内へとサイレンが鳴る
12
秋の日の
微睡
(
まどろ
)
み背に受く愛猫の心地よき熱 優し目覚めよ
28
ふわり咲く あの日の少女 寄り添いて 母の傷には触れで微笑む
12
憂きことも日々のかけらと秋晴れの 風に新し我に驚く
17
生きること
難
(
かた
)
しとうつむく夜なれば 世の人の皆 遠く届かず
11
弾む声 陽の賑わいの届く朝 遠き息子の平穏にゆるぶ
11
他人事
(
ひとごと
)
のような写真に見入る夜 来し方確かむおぼつかなきに
9
我の名に覚めて「だいじ」とくりかえす わかっていたのにごめんね父さん
16
持て余す痛みに溺る水の底 三十一文字の慰めに浮く
22
やわらかき孫の手とりて娘の名 呟く父はあの日に還る
26
幼子に還りし父が
母
(
つま
)
をよぶ 六十年の我知らぬ時
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