しまりすのすこ
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2024.10月からはじめました。
よろしくお願いします。

君のためなんかじゃなくて この胸が もう無理だから ごめんさよなら
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拙さを恥じつつ我が身のなぐさめに 流れに混じり優しさを受く/うたかたの皆さまへ
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とし重ね 将来さきの自分に課してきた あれこれ回収するなら今ぞ
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雨雲が不穏をよびそう ざわざわと 背筋伸ばして口角上げて
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今日は無理 あしたもきっと同じこと 我にも君にも時は過ぐのに
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母猫の夢見て乳吸う口元の 小さきまどろみ 起こさぬように
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我がことに 明け暮れ過ぎし若き日に 今晴れやかに帰らんとぞ思う
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受話器し 毎夜弱音を押し戻し 君は知るや 痛みに泣く母
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手はなさば 堕つる息子にそれもよし  こんな夜もある 満月のせい
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うたかたに うきつ沈みつ秋の夜々 今なにもかもリセットせましか
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晴れぬ今日 いきぐるしさに立ちすくみ 我の内へとサイレンが鳴る
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秋の日の 微睡まどろみ背に受く愛猫の心地よき熱 優し目覚めよ
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ふわり咲く あの日の少女 寄り添いて 母の傷には触れで微笑む
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憂きことも日々のかけらと秋晴れの 風に新し我に驚く
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生きることかたしとうつむく夜なれば 世の人の皆 遠く届かず
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弾む声 陽の賑わいの届く朝 遠き息子の平穏にゆるぶ
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他人事ひとごとのような写真に見入る夜 来し方確かむおぼつかなきに
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我の名に覚めて「だいじ」とくりかえす わかっていたのにごめんね父さん
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持て余す痛みに溺る水の底 三十一文字の慰めに浮く
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やわらかき孫の手とりて娘の名 呟く父はあの日に還る
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幼子に還りし父がつまをよぶ 六十年の我知らぬ時
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高き空 どうか健やかでと祈る あの日描きし今ではあらねど
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吹き荒れし日々は彼方に去りつつも 今も我に寄せる浦波
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花過ぎて実らぬ枝をいかにせむ 無為に過ごした日々ではなくに
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明日こそはそれでも朝を恐る夜半やわ 幾千超えて遠き明日待つ
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たけき朝 泡立つ胸に残るおり ただいまの声 おそらく君も
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死を語る 息子の眼が我をえぐる夜 蒼白き部屋 ああどうしたら
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陽の下の先より近き明けぬ夜 潰れし胸に身の置き場なく
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