犬神のダルシマー弾く音律は いくとせ経てど耳に残りぬ
12
着替えせず寝間着で過ごす初夏の午後 激しき音の天気雨降る
29
人と人との繋がりを齎(もたら)せし 同じ推しキャラ 幸(さち)を運びぬ
21
心配で 静岡抜けて 飛んできた 作家の君に 話した愚痴に
18
何処(いずく)にか君がおもかげ誘ひ去る春の東風(こち)こそ花を散らしつ
12
のめうたえ うかれはしゃぐは 餅名残(もちなごり) 鳴神弾む 春の酔いかな
10
独り時間 嬉しいはずが 寂しいと 語る義理姉 子離れできるか
20
ローレライ 君舟を出せ この胸に 深くて蒼(あお)き 水の底見せむ
27
嬉しさと 不安が混じる 日々の中 公園の薔薇 見つめ癒され
22
そよ風に 矢車草の 青揺れて 朝の眠気も 連れ去ってゆく
24
PTA 決済案件 山積みで 会長職は 我慢で溢れ
17
部下達が 出したクレーム 対応す 協議半日 最後は握手で
18
うつろはぬものと伝へし老松も薄き二葉の夏衣着る
22
成功も栄誉も望むべくもない 上手くミスれるようにありたい
6
あさもやの 春の夜あけて 雨あがり  葉桜戦ぎ 葉香目に沁む 
2
ステップをゆるり一段戻る日々 僕があなたの手を引く番だ
25
ばあちゃんが遺した愛を受け取って じいちゃんは今日もかわいく生きる
33
西の空 明るくなりて 雨上がり 口笛吹いて 歩く人あり
24
リラ冷えや弁膜症は母譲り 胸のノックを聴くごとき日々
28
ダイソーの絆創膏はすぐ剥がれ 赤く滲んだ傷が治らず
17
花林糖(かりんとう)やめられぬまに芋けんぴ 縁側の茶器を雀はのぞく
24
桑の実をチョンチョンついばむ園児たち 木の実に群がる雀のように
57
カラッポや、お荷物だって生きていい、そんな政治を期待しちゃうよ
26
幸せが裏を向いてただけなのよずっとずうっと一生涯ね
8
歳とれば哀れ自分はカラッポと思い知らさる五月某日
26
kewas
9
感動と正反対なことたちが何て沢山あったのでしょう
9
歌ひしは魂が声聴くがため心叩けば琴線奏ず
13
椋鳥が蜥蜴を咥え誇らしげ遠い祖先は恐竜なれば
19
廊下にて楽しげに群るる背中らに バックモニター付けてやりたい
8