Utakata
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岡久生
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山を行けば幹に苔生す桜ありて少し咲く花に風は冷たし
13
残月の光冷たき広場からほぼ貸し切りの路線バスに乗る
11
朝靄の中に光の染み入りて白木蓮の蕾ふくらむ
20
風の吹く夜更けにバスを待ち居れば影絵の森に怯える月夜
17
切れぎれの雲の向こうに有明の月が隠れる冬の明け方
20
赤き実の豊かなる枝に
鵯
(
ひよどり
)
ら集いて遊ぶ
朝
(
あした
)
楽しも
19
年を経し杉の根元は影差して朝日に映える梢の緑
16
バスは行き後に残りしバス停に光つれなき夜の街灯
19
暮れ果つる梢の上の
東
(
ひむがし
)
の空に氷れるシリウス青し
19
一月の日射し明るき林間を母と歩けば冴ゆる
阿夫利嶺
(
あふりね
)
14
枯れ葉散る道のほとりの水溜まり薄き氷に朝日差し初む
25
柚子の木に柚子の実のなる庭ありて売却物件なるぞわびしき
20
高い空飛行機ゆっくり交差して西と南に見えなくなった
14
東向きの窓たちみんな輝いて朝を迎える瞳となりぬ
17
花も葉も無き枝にいて鳴く鳥の声のかそけき朝の坂道
21
有明の月の白さを手に受けて雑木林の梢に落とす
16
枯枝に風の浮かべる月の舟響き冷たき銀色の笛
14
四十雀枝を渡りて囀ずれば冬の朝日に冴ゆる霜風
21
あったかいコーヒー全部売り切れの自販機の前たたずめる人
24
雨の名残り
滲
(
にじ
)
める空のさざ波によどむ空気を
鴉声
(
あせい
)
引き裂く
13
思い出は電車に乗って帰り道川面に映るみかんの夕陽
19
空に冬の見えたる朝の尾根道を行けばすすきの穂は光りたり
21
坂の上の空き家の庭をいっぱいにコスモス咲けり 荒れにけるかも
14
誰がためか悲しかるらむ すすきの穂遠ざかる見ゆ 秋の夕暮れ
19
草の葉の切っ先にいて風に揺れるオレンジ色の羽の蝶々
15
歌いつつ自転車を漕ぐ人が行く秋の真昼の心地よければ
17
青柿の枝をはなれて地に落つるまでの時間を思い遣る朝
17
種々
(
くさぐさ
)
の虫の音色を聞き分けて秋の
夜
(
よ
)
夢の中で覚めたり
14
八月
(
はちがつ
)
の光る地面に百日紅
梢
(
こずえ
)
の影を揺らして燃える
19
ギボウシの花咲く朝に妹を納棺のため車に乗せる
19
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