岡久生
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noteもやってます。
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同じ家の並んだ街を寒風と過ぎれば暮るる人参畑
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花が咲く頃また会はむと言ひし人帰らずなりぬ朝の空に月
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さるすべり夏の名残りの赤々と街路に咲けり血の色をして
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どくだみの花咲き初むる朝の雨心は道に惑ひぬるかな
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山を行けば幹に苔生す桜ありて少し咲く花に風は冷たし
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残月の光冷たき広場からほぼ貸し切りの路線バスに乗る
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朝靄の中に光の染み入りて白木蓮の蕾ふくらむ
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風の吹く夜更けにバスを待ち居れば影絵の森に怯える月夜
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切れぎれの雲の向こうに有明の月が隠れる冬の明け方
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赤き実の豊かなる枝にひよどりら集いて遊ぶあした楽しも
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年を経し杉の根元は影差して朝日に映える梢の緑
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バスは行き後に残りしバス停に光つれなき夜の街灯
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暮れ果つる梢の上のひむがしの空に氷れるシリウス青し
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一月の日射し明るき林間を母と歩けば冴ゆる阿夫利嶺あふりね
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枯れ葉散る道のほとりの水溜まり薄き氷に朝日差し初む
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柚子の木に柚子の実のなる庭ありて売却物件なるぞわびしき
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高い空飛行機ゆっくり交差して西と南に見えなくなった
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東向きの窓たちみんな輝いて朝を迎える瞳となりぬ
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花も葉も無き枝にいて鳴く鳥の声のかそけき朝の坂道
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有明の月の白さを手に受けて雑木林の梢に落とす
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枯枝に風の浮かべる月の舟響き冷たき銀色の笛
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四十雀枝を渡りて囀ずれば冬の朝日に冴ゆる霜風
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あったかいコーヒー全部売り切れの自販機の前たたずめる人
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雨の名残りにじめる空のさざ波によどむ空気を鴉声あせい引き裂く
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思い出は電車に乗って帰り道川面に映るみかんの夕陽
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空に冬の見えたる朝の尾根道を行けばすすきの穂は光りたり
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坂の上の空き家の庭をいっぱいにコスモス咲けり 荒れにけるかも
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誰がためか悲しかるらむ すすきの穂遠ざかる見ゆ 秋の夕暮れ
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草の葉の切っ先にいて風に揺れるオレンジ色の羽の蝶々
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歌いつつ自転車を漕ぐ人が行く秋の真昼の心地よければ
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