佐藤宏  フォロー 16 フォロワー 8 投稿数 13

サミシクナルトウタイマス

町外れぽつねんと立つコンビニに入れば客は僕だけの夜 

見上げればただひたすらに青い空何かこらえているかのように 

遙かなる深夜ラジオが告げるのは故郷の海の波の高まり 

天の川よっこらせっと引っぺがし畳に敷いて冷やす夏の夜  

土曜日のさみしい夜のツイッターいいねの数はため息の数 

新聞の憂い哀しみ夕べにはていねいに折り畳んでかたす 

中華屋のギョウザ一皿平らげるようにアタシを食べてった人 

月影のつつじの道の尽きる頃ひときわ匂う薔薇の咲く家 

悲しみをリンゴとともにすりおろしレタスに和える春は青空 

山手線座席は全部埋まってます人の数ほど人生があり 

雨静か朝の光の微かなる僕の人生思うともなく 

台所床に転がるジャガイモが芽を出すように恋をする僕 

高く舞う鷹にもなれず夕闇の薔薇にもなれずたたずむ僕は