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息白く 朝日は橙 空は青 電車は緑 会社はブラック
9
「(寒いから)帰ろう」『(眠いから)切るよ』受け取ることが愛のお返し
5
(
頬に告ぐこの優しさの雨の予報 あーした天気になるかしら
)
3
時々は本屋に寄って探索を背伸びしながら小説手に取る
8
店仕舞い古本屋兼喫茶店在りし日の我が声が聞こえる
4
物寂びた紙の香りを思い出す図書館通う懐かしい日々
7
雨どきの しじまにいたり 君に問う 散りゆく恋路 恋情いずこ
5
晩秋の色葉散る庭大輪のキダチダリアの薄紅揺るる
31
空白に勝手に咲いた水仙が勝手にしおれて勝手にさびしい
10
もう過ぎた十一月に降る雪は私のようにきえてゆくもの
11
あぁ、君のいつも上がった口角は僕を倒せるやわらかい武器
27
朝四時の空気の匂いは 独りきり コンビニ着くとヨシダさんいる
8
暮れてゆく部屋の机上にスリープの明りの点滅するコンピューター
9
哀しみに刹那打たれて落丁の次第に増えし人生を生く
49
海に僕捨てられたからヴィーナスに片腕あげた十六の冬
9
乗っかって ノリに海苔にもノリノリで 君と黄身とが踊り出したり
5
(
去りぬ人 恋しき君の影追って 追っては追って 僕は夢を知る
)
2
(
あの頃の 優しさ故の涙抱き ただ此処に飾る 我のドライフラワー
)
4
焼酎のソーダー割に柚子ザクザク「酔いどれ天国」一人気ままに
26
シャンメリー そっと冷蔵庫の隅に入れ クリスマスに向け 気分高める
17
通ぶってあれやこれやと試しつも 白いご飯にまさる快なし
20
ゆく秋の名残惜しきは
枝々
(
えだえだ
)
に僅か残れる桜紅葉よ /明日から冬らしく
27
納豆に日頃の苛々ぶつけても健気に美味い ごめんね。納豆。
24
夕餉まであとしばらくの間がありて 寝転がったら眠ってしまひ
17
「納豆を高速回転させるとき 苛々してるの覚えて置いて」
19
あんずって故郷のアイスの味に似てる よねって言われて微妙なあんず
7
仰臥して鳩尾あたりに手をかさね 呼吸をひとつ、もひとつ深く
16
学校の音楽室からもれてくる練習曲を月も聴いてる
30
窓に寄り 鰯雲見れば 君が弾く チェロの
音
(
ね
)
低く 空に溶けゆく
26
シナプスは
陽
(
よう
)
の粒子にときめいて月に微睡む雲の白網
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