飛行機は 風の終わりを 追いかけて 春嵐来る 南へ入る
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寂しさも不安も全て抱きしめて 春は来るのだ 僕にも君にも
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雨降れば君、思う窓 指先に辿る雫や、其処に映るは(シェイプオブウォーター)
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「ねえ見てよ 月が綺麗ね」「⋯⋯それはほら、一面だけしか見せてないから」
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亡き母のバッグ開けると押し花の栞に青で「ありがとうね」と
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起きて寝るやることがないやりたくないその日の楽しみ夢の内容
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五時の空 影と水色に見える部屋気分も少し薄くてなんとか
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ほんものの春になったらどこへ行く?君ならどこへだって行けるよ
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春だって勘違いしちゃう陽気だね。大丈夫、君はまだ眠ってて。
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時経ちて ふと思ひ出し  速報に 並ぶ人等の 絶えなかりしを
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世知辛い この世を生きるすべとして 君の御声を 買わせてください
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「生きる糧」と みなが貴方をむさぼって 磨り減る様は 幸福の君
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髪の毛を切りし帰へさの 梅の花 何ごとなしに ただ咲けるのみ
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持病あり通う病院どの階も看護師募集のビラが貼られて
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麦チョコや 玉子ボーロやハムスター ちっちゃいものを 愛しがる君
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芳醇な香りがあったコルクからあの日のことは想い出と聴く
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行き先はエアロバイクと私次第  ひたすらに漕げファミマへ谷へ
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雪なんて水と埃が成分だ そんなの食うなと理系の友が
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口中に雪の結晶吸い込んで確かめてみる空の温度を
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騒がしい学校出たら氷点下背中の汗がやけに静かだ
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ちろちろと僕を見ながら歩いてた狐の鼻はきっと冷たい
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見落とした上書き保存前の夢 寝ても醒めても二度と会えない
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鶏肉が好きだったよねと婆ちゃんが甘く煮た手羽それが好きだよ
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君が時たま感情に添えている文学的なビックリマーク
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骨が浮く どこに触れても ゴツゴツと 言葉を飲んでも 糧にはならず
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わらわない 君が好きだよ 報われぬ ひとのおもいを知っているから
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神さまが 君のつむじをこしらえた時から 星は右にまわるよ
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触れるはずないのに君の唇の味を知ってる夢から醒めた
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「祈る」 という 行為はあまりに やわらかく 衣をまとって たたずんでいる
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海色の はがき、コーヒー、やわらかい音楽、きみを思い出すこと。
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