夢にだに訪はれぬものをのうちに誰踏み分けむ小野の(○降る)
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早蕨の青めくころはにぎやかで教科書も軽く揺れていました(過去の総合)
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しか(鹿)なく鳴く・泣くと聞かば訪へかし川霧の立つ巳の方ぞ世を治の里
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出奔をどこからするかわからない既に私はさまよっている
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屋根瓦白く光りてこぬか雨気付けば今年の初雪となる
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どうしてか考えている五種類の錠剤をあけ口に放りて
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ゴミ箱に薬の殻を投げ入れて窓の外には初雪が降る
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木犀のまるく散り敷く隣には棗一本健やかにたつ
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稜線に産毛のように生えている木々の後ろに濁りたる空
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また雪が降っているのか山頂に雲厚くあり風寒ければ
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うら面が白紙の広告集めてはちぎって年賀の試し刷りする
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どうなっていくのかまるでわからないわからないから歌を詠んでる
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厳冬のダムが知りたい凍らずに水は流れているのだろうか
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職安でばったり遭った元上司バツ悪そうに目を逸らしたよ
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若い人 元気な人を 見る度に つくづく思う 時間の速さ
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まだ生きる つもりでいます 終活は 最後の日まで 取っておくかな
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大晦日 一年終わり また一つ 年をとるんだ 死ぬ日が近い
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いつの間に 年を取ったの ご老人 64が 眩しく光る
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退職後 どうしていくか 金もなく 仕事を見つけ やるしかないか
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一年を 切った退職 喜びて 心待ちかな 最後のあがき
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クリックも ギターも弾けぬ 肩痛は 腕に広がり 全身疲労
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持てるもの 一つ一つが 奪われて 最後に残る 意思と優しさ
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できること わずかにあれば 事足りる 日々が改革 変化に耐える
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天罰は ある日突然 やって来る この三か月 劣化の一途
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廃校の百葉箱の内側に謎にきれいな十円玉。
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『永遠』の字を負わされた半紙らが窓から逃げて雷を待つ
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雪片が無二の形を持つような一瞬として生涯もある
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人はみな産まれてそして死んでいくならば産むのは殺人罪か
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帰れない故郷からの宅配便ひとりみかんを食べる冬の日
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結局は独りなのだと考えるこの病には独りで向き合う
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