いしざき
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投稿数
278
「折る」の字は「祈る」に似ており畳まれた神籤みくじの群れで木の枝が折れる
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君を這う他者の指にはあたらない君の体のすべての不可視 
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ぐどんってかわいい響き! 明日はぐどんに生きていこうよ
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風が生まれる前の菜の花畑 愚かなように花は立ってる
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饒舌な日記に一日いちじつ余白ありまた饒舌な日々の連綿
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神さまのセトリに今日はありますか? 神さま的に何点ですか?
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月曜は仕事があるから日曜は休んでいたい土曜の堕胎
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そういえば好きだ、あなたが口ずさむ時々違う歌詞の歌とか
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これはおはようを言うためのおやすみ 明日はいっしょに水族館いこ
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ねる、ってLINEして寝る ねるをひらがなにするほどさかしくはある
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知ってる?傷は膨れるのわたしの面積が少し増えるの
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キスなんかで救われる人生じゃなかった、そんな人生なら要らなかった
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口吻くちびるのかたちの傷にキスをする 手首のリボンは外しておいて
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独居にて枕時計のかれひとの眼を立つ蠅のふくやか
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圧力鍋の蒸気にあてた手の角煮の匂いで成功を知る
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寝落ちしたスマホのなかで推しはまだ「きみたち」に向けて話している
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隕石の七割は海へ沈みゆき魚は未知のウィルスを識る
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消えかたを忘れた雪は固まって砕け散るのをじっと待ってる
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ひとはみな小さな月だ 満月のひかりをきみは反射している
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チョークを握る指先の白、迷路を辿る指先の黒
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人間が燃えて彼岸へゆくように棺は燃えて方舟となる
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疲れ果てはたと眠りにつく君の駆馬かけうまごと脚の7の字
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月光が刃物になって降り注ぎ地球最後の墓石となる
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ぴかぴかに磨けば鏡になりますか? 月は地球を映しますか?
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みんなして優しい冬の帰り道 そらにはふたつ満月がある
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この部屋は夜よりずっと暗いです 月のひかりを洩らす鍵穴
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十二月二十五日の前日に庭には二羽の鶏がいる
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前略 驢馬ロバ座はきみの嘘ですね? また夏に会いましょう。 草々
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屋上に落ちてた靴は軽やかでゴムの臭いが新しかった
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書類裁断機は紙の屠殺場 ゴミ袋いっぱいの挽肉
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