Utakata
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石崎セキ
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https://note.com/isizakiseki/n/n1a98c66f4b52
Twitterが消えたらログインできないので、また別の名前とかで頑張ると思います。
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このうたを詠んだからにはかなしいのだろうなぼくは、かなしくなくちゃ
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割る前のたまごをふっと持つような手つきで触れて、それで壊して
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ぜんぶ
厭
(
や
)
んなったけど嫌じゃなくて厭選んだこだわりがあたし
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蝶々ってムカつくくらいきれいだな ホチキスで翅を綴じる
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ここが北極ならば花束できみの頭蓋を砕けるのにな
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廃校の百葉箱の内側に謎にきれいな十円玉。
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『永遠』の字を負わされた半紙らが窓から逃げて雷を待つ
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ロキソニンはんぶんこしよ、早く帰った吾子にささやく
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「三重はパフェ、茨城はシャム猫」きみの指が踊った地図が恋しい
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先端が鋭い思いはすべて愛 だってハートは矢尻に似てる
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どうせなら美味しいパフェとか食べたいし今夜は愛とか気にしないでよ
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砂をみな桜に替えた花時計 風とおんなじ速さで落ちて
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こいびとと養老院を抜け出して車輪が雪を踏む音を聞く
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カッターの
刃
(
は
)
は曲線を嫌うからHELPはHELLより書きづらいんだ
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浮かぶため速度をあげる飛行機はきみの手首の線を頼りに
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前の子が繭のまんまで死んだのでセックスすれば繭を身籠る
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布団からはみ出た指は寂しくていつもわずかに丸まっている
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オアシスは孤独なのかもしれないね 乾いた海が砂漠だとして
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樹海
(
しんりん
)
の入り口にある死者たちの恋人を知る公衆電話
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Yシャツのポッケに眼鏡をぶら下げた君が読んでる岩波文庫
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わたしにはセンスがないとわかってる 自戒のために短歌を使う
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海水を両手で掬い離された海の一部の孤独を思う
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太陽があまねく地球を照らそうとどうにもならない孤独がぼくだ
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夜の空きわ立たせるためシャー芯をコンセントへと 冷たい火花
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天井のドアを開けば青空に行ける気がした横たわるビル
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ピストルを試射するときに使われる的のモデル あれ僕なんです
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地面から突き出たビルが下歯なら天の
顎
(
あぎと
)
の途方もなさよ
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充電がゼロになったら心身のゲージが減ってしまう気がして
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腑
(
はらわた
)
が痒くて腹を掻き切ったクランケのいるイチマルニ号
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泡沫の意味が膨らむ空間で泡沫を詠むことの困難
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