いしざき
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充電がゼロになったら心身のゲージが減ってしまう気がして
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はらわたが痒くて腹を掻き切ったクランケのいるイチマルニ号
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泡沫の意味が膨らむ空間で泡沫を詠むことの困難
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あの高い空からみれば地は空でわたしの涙は星めいている
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死にたいといえば本当に死ねる気がするので大事にとっておいてる
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才能が可視化される世界では生きたくないがいいねの数よ
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この文が猿が書いた文章である確率を求めよ(10点)
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カレンダー間に合いますか、今年のです。結婚式を明日挙げるので。
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ハッカーも炬燵で仕事する冬の埠頭の銀魚が鳥に喰われる
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あばら屋のくもり硝子に絆創膏つける暇あるなら手伝って
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この死体一緒に埋めれば俺たちは運命共同体になれるよ
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セックスを重なると言うけど皮膚がどうしようもなく僕らを隔てる
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遠坂とおざかという場所があり真夜中に行くと火花が散って寂しい
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限りある愛だからこそ嬉しいの、わたしのすべてを愛さないでよ(ましてやみんなの)
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まっくらなきみに一言伝えたい 光が光をみられないこと
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「死」だけを三十一字連ねても僕が抱える死には満たない
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「錠剤の成分表は芸術」と、月を眺める人狼病者
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猿の「掻く」行為はまるで発射ボタン 打ちあげられて蒼穹にノミ
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長くなるほどに詩情は薄れゆく(短歌、友情、雨雪、恋愛)
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獅子駆ける流星群の美しい軌道に沿って走る電車は
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泉から水が溢れて村沈み国が沈んで海が沈んだ
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美しい言葉が浮世にないような妄想だけが机上にはある
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短歌にはプロクルステスがおりまして余剰も不足もありません
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人間が鳥類ならばこの羽はモテるだろうが今は除らねば
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鶏卵を蛇が呑み込む瞬間に時巻きもどり蛇の産卵
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直線に並べた文字は整然としていて僕がデフォルメされる
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僕たちがかつて自由であったころ詩は四次元に綴られていた
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昨日まで普通に暮らしていたはずの三十七度五分の怪物
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あたらしい眼鏡が青を遮断して降り積む雪は黄、黃、黄、ひたすらに黃
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今冬こんとうはスノードームに入れたから秋を終えれば暖かくなる
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