Utakata
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石崎セキ
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「そのへんに落ちてるもので作れます」テレビで主婦が初雪を編む
2
さりげなく指環を光らせてる君の笑みは残酷 わざとでしょ? それ
1
「幸福になると短歌は詠めない」と泣き腫らすひと 慰めるひと
6
気だるさは十四の夏の後遺症 ずぶ濡れの靴に新聞を入れる
4
「焼き肉の匂いがしたら突撃だ」隊長がいう 部下が頷く
4
だれだって始めは「いいね」を貰わずに独りで詠んでいたはずなのに
4
ヤンキーに絡まれたこともない僕に青春なんて語らせるなよ
2
怒らずに向こうを見てよ、お母さん。あの死刑囚、字がきれいだよ。
4
新しい演奏記号の
ai
(
(アド・インフィニトゥム)
)
は「無限に」の意で終わりなき曲
7
この歌もそうなのだけどひとは皆ひとを
退
(
しりぞ
)
け前に出ている
3
関節のぱちりぱちりと鳴る音は焚き火と同じ周波数です
2
どろどろど(肉が溶けゆく)ろどろどろ 液状でも愛してくれる?
1
美しい短歌を壊す仕事です 余分な文字を注ぎこむだけ
1
「短歌やるヤツはメンヘラ」そのセリフ上の句に入れ詠んでやります
12
真夜中のフリーチャットに現れて円周率を書き連ねるひと
3
火蛍
(
ひぼたる
)
は舞えば舞うほど脆くなり翅が砕けて大地に落ちる
2
内臓が見えるくらいに透明な君の隣に居させてくれよ
4
頼むからerrorのrに混ぜてくれeとoにはなりたくないんだ
1
UFOが海に沈んでゆく側で静かに茂る名のない草木
1
隕石が落ちてくるから明日まで生きてみようと思えたんです
2
この街の郵便局の片隅に宛先のないパフェがひとつ
1
国道に赤いブラジャー舞い降りて軽自動車が器用に避ける
4
誰ひとり傷つけないで生きていた人だけ行ける天国は
空
(
から
)
3
アンケート『あなたは文字が読めますか?』 渡された紙を眺めるおとな
4
「さらさら」としか云えぬもの きみの髪(だよね?)木漏れ日(ぽかぽかだもの)
更紗
(
さらさ
)
(きみは、音にひっぱられすぎじゃない? と笑う)せせらぎの音
1
受賞した展覧会の絵を燃やす 赤に飲まれるバーナーの青火
1
書店にて立ち読みすれば千年が経って足場にネモフィラの花
6
目が見える詩人は愛を盲目と 見えぬ詩人は光といった
14
折れた歯を崇める国があるのです すこし乾いた街が首都です
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お賽銭するのと同じ気軽さで募金できればマシになれるか?
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