石崎セキ    フォロー 14 フォロワー 7 投稿数 150

短歌を作ることと、小説を書くことと、アイドルマスターシャイニーカラーズと、VTuberが好きです。ツイッターは思念の墓地。

「死にます」の四字に三字の「了解。」と返すついでに泣いていました 

折れた歯を崇める国があるのです すこし乾いた街が首都です 

血の青い人を集めた場所でしか生きられない血の赤いぼく 

お賽銭するのと同じ気軽さで募金できればマシになれるか? 

鉄棒にかかったタオルの静けさが告げる人類滅亡の夏 

日本史の教科書にだけ存在し世界史のにはいないオジサン 

「可愛い」を集めた図鑑あがないて32頁にテトロドトキシン 

「きみ、僕に詠まれている自覚ある?」誰とも知らぬひとが詠む私 

姜しい羌しい恙しい「うつくしい」だけ思いだせない 

深窓の令嬢が誘う五月雨さみだれにトンネルを往く巡回文庫 

女子力が絆創膏やティッシュなら男子は怪我をしないのでしょう 

女子力が高いと言われてしまうから絆創膏も持ち歩けない 

どうせ君一年経ったら僕のこと忘れてネットではしゃいでんだろ? 

放火魔が絶望するほど荒れ果てた ここに地図などいらないだろうよ 

将棋も短歌も絵も小説も天才になりたいだけの50 

接吻キスなんて銀河系では当たり前だから逃げずに愛を確かめて 

怒るのに根拠は何もないけれど人は根拠で生きていないよ 

傾国の美女と総理の会食は市営プールのパラソルの下 

山頂の流星群の燃えかすが美しくなく安心してる 

翅脚しきゃくない蜂の触覚が震えている。風が吹いたら分からないのに。 

失恋のために告白したんです そんな簡単に受けいれないで 

電線が空を微塵切りにして素材通りの空はない 

削除した歌はなかったことになる一昨日の夜あったはずなのに 

火曜日のフランスパンが焼けるころ新宿駅の8番線ね 

自転車をチャリと呼ばない少年が老婆にぶたれる事件発生 

あの夏のタイムカプセル携えて河原を通り卓袱台で酒 

殺したいやつを知らないひとだけが地獄に行ける鬼になぶられる 

葬列に並ぶ少女の横顔に恋して以来……こっからは秘密 

セックスを情事と言い張る恋人の指を手折って「これでも?」と問う 

果てしないゼロサムゲームを勝ち抜いたことは重荷でしかないのだが