Utakata
登録
Login
サイトのご案内
いしざき
フォロー
29
フォロワー
28
投稿数
284
« 最初
‹ 前
1
2
3
4
5
6
…
次 ›
最後 »
香典は愛ではないと知っている マクドナルドのくしゃくしゃの札
4
約束を交わした小指は細すぎてきみの体を支えられない
4
きみとキスした制服で飛び降りたきみの葬式会場へゆく
5
きみを産む三年前にここへ来てきみと同じ海を見ていた
11
ロケットが棺桶に似た静けさでどこかの星にうずもれている
8
前世では月とわたしは友だちで宇宙の終わりを祈ったりした
10
To-Doをすべて投げだし髪切って千年前の虹になりたい
8
部屋の鍵を海に投げた いつか鯨が噴き出すといい
7
駄菓子屋をダガシャーと呼ぶ子らのチャリ 「駄」の字を知らず風は吹いてる
14
サボテンは卒塔婆に似ており名前なき恐竜たちが朽ち切っている
7
『あーなんかみっちゃん死んだらしいわぁ、よう笑う子やったなぁ、手首にほくろあってなぁ、
4
きみがいたブランコで口笛を吹く 蛇に会いたい夜もあるから
7
たぶん寂しいんだと思う、サボテンの棘にほっぺをくっつけてみる
13
天国の御花畑に
蒲公英
(
たんぽゝ
)
はあるのでせうか綿毛はふうわり飛ぶのでせうか
8
首筋の濡れた桜の花びらの真下の痣の青の深さ
4
母さんのエコー写真でひかってて、だからきみをひかりと呼んだ
12
地中にもひかりがあれば還るのも怖くないからゆびを燃やして
8
舞い降りる天使に中指突き立てて自分勝手に空に落ちたい
6
太陽が夜そのものであるような何処か別のところで生きたい
11
モニターが微光を放つ、山際の(ごみ箱)と(遺書.txt)
1
砂山にアイスの棒を突き刺して集まる蟻を、見ている。
3
爪を切る音は拍手のはじまりの音に似ている出産前夜
6
ねむれない夜はねむれた夜をなぞり同じ軌道の寝返りをうつ
7
死んでまで綺麗でいなきゃいけないの。死に化粧とか、百合の花とか。
4
庖丁はもっと短くあってほしい 死んじゃいそうで君を刺せない
5
眠れない夜は夜に恋をしてプレステとかで一緒に遊ぶ
3
虫を喰う花が閉じては
開
(
あ
)
くように抱きしめるから別れてくれる?
1
Because I'm very cute, 醤油切れるし猫に好かれん
7
きみの、水めっちゃ飲むのに今買ったコップも小さいところとか好き
5
便箋に飯沼さんのことを書く 悪意も海を渡れるのかな
2
« 最初
‹ 前
1
2
3
4
5
6
…
次 ›
最後 »