Utakata
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杏樹
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日々を切り取る三十一文字
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「弁当をつかう」と表す君の背に見えた育ちの良さげな先祖
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もし明日が 都市が潰れた 世界でも 針と糸とで 未来をみせれる
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背伸びして キスし別れた その夜の 心を埋めた ドーナッツの穴
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Mの字が再びバズる片鱗に 感じたオレンジ色した青春
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キミボクの間に二乗の斜め線引いてなりたい三角形に
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夢の中季節外れの金木犀 禁断の味 歯が痛いから
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むしゃむしゃと深夜に食べるマドレーヌ今日の痛みを埋めるカロリー
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「さよなら」とサ終となったどう森のドッペルキャラがあつ森に来る
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トロトロに崩れかけたじゃがいもに寒さという名のスパイスかける
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トゥルトゥルと髪が流れたその先に健やかである躰があった
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わたしにはなれなかったよ たくさんの女偏つくあなたの
彼女
(
ひと
)
に
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五時半にタイムカードを打刻して上司の会議に召喚される
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うかうかに憧れ植えた瓢箪は育成失敗引き抜きほかす
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憧れに必死でもがく滑稽な君を笑いに変える奴は敵
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ギャルアユと 浜崎あゆみ カラオケで 並べたときの 時代のエモさ
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燃える火のように広がる彼岸花赤から茶色に燃え尽きる花
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ミシミシと痛む右足かかえども進むミシンはいつもまっすぐ
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トントンとすっぱいキムチみじん切り韓国風に炒飯にする
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好きですと破り渡した綴じ手帳 次はルーズリーフにするぞ
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あの月の流れる光あらわす「語」 残念ながら私は知らない
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芳一のゾワゾワ怖さ払いたく日焼け止めをたっぷり刷り込む
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あつあつを抱えて帰るカレーパン 滲む油がよだれにも似て
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しっとりと空からひびく言葉たち 伸びる思いを育てる結界
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ズルズルとすする深夜のカップ麺 罪と癒やしとカロリーの味
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ワクワクと溢れ流るる好奇心心の奥をレンズで覗く
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台風の赤い夕陽の燃える空きっと天気になる明日のため
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リンリンとミンミンがなく境目をテーキーラサンライズ噛み飛ぶ
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流体に 心細げに飛ぶ 燈 祖から受け継ぐ 今が幸せ
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ふわふわと 夜海に浮かぶ 灯籠が ここはタイかと錯覚させる
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ツツツツと迷いを捨てて突き進む飛行機雲をお守りにして
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