根古野文々
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ねこのふみふみです。冬毛です。

こんな真冬の夜食にされるとは思うまい、サーターアンダギーも。
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お風呂からでた人の鼻はシウマイの上にのってるグリーンピース
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きもちいいけれどやっぱり息ぐるしい美容師さんのシャンプーは湯気
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暖房のにおいがしてるこの場所はかすかにずっと守られている
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人の目に触れてるあいだ恥ずかしい大型ごみは家の内臓
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腹側にSEIKO製とあるのでは毎朝四時に起こしにくる猫
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冷やご飯つやつや光る炊飯器おまえはきれいおやすみなさい
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おこったらこわいんですよ かみますよ されるがままのおじいさん猫
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ぴちぴちとはねる油の前のわれ矢を受けたまま死んでいる僧
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微睡みの瞼の中に音のない線香花火遠い星の死
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液晶の薄いガラスが映し出すスウェットの彼はぼくだったかも
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ヨーグルトみたくしだいに固まって水切りできたなら、憎しみも
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パンケーキにはちみつたらしてスーパームーンもうちょっとだけおおきくしちゃお
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世界中のあくにんどもが映ってるテレビを朝からじっとみる猫
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もう二度とぎゅっとされなくてもいいよ ちいさなわたしをぎゅっとできたら
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おばあちゃんの頭の中にいっぱいの昭和みいんな焼き場にいった
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なるほどね 春の仕業かこの眠気 ハッ夢?えっ秋?こんなはずでは……
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まあ今日は手も握らせてくれるのね 今にも寝そうおじさんの猫
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午後三時 朝のご褒美 ほしたての羽毛布団をぽみぽみとする
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「どうしてる?」「元気してるよ。霞とか天ぷらにして塩で食べてる」
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湿る風 冷えた星座 あの子の声 また思い出す季節はいつも
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近づいて やはりなぎ倒されたいとおもう あなたのような嵐に
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たとえば言葉のない国にも夜はやってきて 「さみしい」は「さみしい」
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ひたすらに黒く鋭くなりたくて 砕けた鉛はあの星雲に
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だれにでも届く挨拶みたいだね 近頃冷たくなった水など
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空なんて高ければ高いほどかなしい 悔やむことには果てがないこと
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ウソみたいに顔がまるいこと 写真にしたらウソになるかも、 猫
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永遠とわの日にかじる果実はみずみずし 甘し酸っぱしめでたしかなし
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