降り積もる 雪に吸わるる 音もなし 待ち人来たる 囲炉裏おこし 馬いななくや 春隣
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山深の 雪解川 岩を噛み 薄氷弾け 春を待つ 紅梅の一輪
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波がしら 引いては寄せて 泡となる 朝霧湧きて 磯小島映え 光さし 目覚むる海に 舟を出す 静寂(しじま)を抜けて 明日(あした)を拓かん
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茅葺きの 囲炉裏火弾け 寒さ返る   峠凍てつき 月影冴ゆる 独り酒酌む
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夕支度 お味噌ひと匙 溶きながら 三十一文字が ぐるぐる巡る
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涙のち伝説だ5位からの大逆転だ金メダル「りくりゅう」
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失った命のためにできることあなたがちゃんと幸せなこと
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今日という一日ひとひ薄めて飲み干せば 猫と秘密の台所ひかる
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「おやすみ」と 喉を鳴らした猫の背に 魔法をかけて 灯を消すキッチン
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届くか届かないかは関係ない手紙 宛先はあの子じゃない
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公園の木に咲く花を撮らむにも曇天の下たゆたへる吾
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わずか四十五分の体操もきつく感ずる七十五才
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一口で僕の歴史を辿らせる 母ちゃんのスープは魔法と思う
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私が研究を進める間ずっと窓にぶつかり続けていた蛾
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玄関はタイムマシンだ開けたらもう、泣き虫だった僕に会えるよ
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静寂の 森の泉に 波紋立つ たった一粒 あなたのLINE
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不揃いの房が多めの甘夏はどこか私と似ているようで
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君の事 忘れるために 進学し 新たな出会い 今の礎
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夫が去って8回目の春 今年もまた 「元気だからね」と笑顔で言える
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もしあの日 一緒に下校 してたなら 結ばれたかな 君が呟く
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勤続し 十五年を 記念して 同期飲みする つまみは烏賊で
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雪洞ぼんぼりに むつみて座る 人形の 頬の白さの 妖しき花冷え
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四百字!? 少な過ぎるわ、貴方には十万文字はゆうに超えるわ
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帰省した息子に好物あれこれと ペロリ平らげ しあわせ時間
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わたしはねきみがおいしいものたちをたべるたんびにわらうからねと
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「久しぶり」言った瞬間巻き戻る 心の鍵を預けし友に
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三月の好きな空気を楽しみに受ける国語は嗚呼夢現つ
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小旅行 心待うらまつ去春、雪解風 国語のワーク シャープペンシル
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いいことがあって夜明けのコーヒーを飲む暇ありも喧嘩し帰る
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「私」だけ 忘れなければそれでいい 父の笑顔は永遠の陽だまり
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