涸れ果てた向日葵たちの亡骸を弔うようにそよぐ秋風
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灰色の 空から落ちた黄色い実 ぎんなん丸い もうすぐ満月
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エバミール切れて眠れない夜に朧の月を薄く見ている
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神無月朔日つひたちを 迎へる筈の秋虫の唄 雨天で中止
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慌し 朝の支度を 整えて 送りて気付く 都民の日とは
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澱とけて母の声なき声きこゆ ひとり詠みつつおもひぐるぐる / 壁打ちの続きです
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壁に打つ玉のごとくに歌を詠む 澱とけるまで返し続けん / Utakata有難い!
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死者の声また蘇る午後1時針を落とすよロックのレコード
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いつかこの秋を忘れる 喪失と身軽さだけでここにいたことを
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おつかいの 駄賃で買った 果汁グミ 半分残して 大股で帰る
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夕焼けがこんなにひどい色なのに部屋はふかく藍色に沈む
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何がため政治家になりしそこの君 理念 信念 有や無しや
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政治家の言葉はもはや力無し 選挙前の噓三昧
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気まずさが残った部屋で対峙する私の醜さ君の勝手さ
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帰り道 秋の夕焼け 美しく 疲れた体 少し軽やか
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午前中 ぽかぽか陽気の 良い天気 お布団干したら 土砂降りの雨
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内定の新入社員の自己紹介 愕然とする、この娘孫かも
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暗闇を探す私を見つけては背中を向けるあなたが嫌い
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「また今度」のしがらみのない約束が叶わないまま抜け殻を残す
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甥っ子が、ぷっくりしてるシール貼り「これもあれもぷっくりしてるね」
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桃色の 空遠すぎず 手に取れず 恋はたそがれ 秋は夕暮れ/r 
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みずいろのペディキュア剥がして夏が逝き静かに震える残された指
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サッカー部 エゴの塊 多すぎる 控えめ私 最前線
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丸の中 走る線を なぞっては  青の狭間を 行き来する足
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ドレス着て 紅茶淹れよかと 思ったが おやつが 黒糖まんじゅうだった
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作り笑い ホメオスタシスに 囚われて 右にならえと 姿見の私
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青緑 先にお行きと 秋茜あきあかね   堀の水面みなもに 留まる面持ち
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年一でお腹を覗く固い蛇 あす内視鏡 下剤ヤダなぁ
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風に冷えて 使う絵の具は青とオレンジ 空に交じりて夕闇を塗る
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色彩の暴れる羽を慰めて 風に煽らる蛾は舞い散りぬ
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