浅き春 カットしたての襟元を 冷たさ残る風が過ぎていく
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雲垂れて 下校の子らは 淡々と 口を結びて 家路を辿る
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風の香に 日の温もりに 宵闇に 仄か滲みし春のさきぶれ
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孫の雛 ミッキーミニーの内裏雛 ドナルドたちにかしずかれ鎮座す
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家族には言えない僕らの「毒」だけをビールの泡で白く、漂白
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定年のない職につき半世紀 終活近しと閑古鳥鳴く
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編み上げて春はもうすぐそこだけど髪の悩みにベレーをかぶる
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春風に 心弾みて 仰げども 垂れゆく水の 止めがたきかな
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正解を選べなかった僕たちのノートの余白に降る、雪と酒
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馬鹿げてる歌と滴と夕やけと眠る夢バナ東大受験
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カフェインの摂取過多らし熱唱に「禁珈琲」のお叱りの件
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歩みを進めるたびに弾みがつくハクセキレイの尾に乗せたい夢
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「てやんでえ」突然はじまる江戸の華やんややんやと人垣作り
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ああ無常笑い飛ばせよ人生はご縁が結び誤嚥が別つ
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法律をうとむ上司は怪しいぜ弱者を守る盾じゃないのか
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笑ってもカイリの皺が増してゆく海なら今はニヒャク乖離か
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国民の声を聞いたか?高市の男系発言 失望しかなし
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ほの白くひらかむとする沈丁花芳しきの待ち遠しかな
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懐かしさとは去った家ではなく引き戸を押してしまう指先
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ノイキャンで耳に流せば腑に落ちて消化酵素のチェロ静かなり
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檄文の構えが効いたか俸禄ほうろくが上がり候ふ安堵されたし
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笑い声近き遠くに聴いて居る同職異夢の昼バラエティー
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優しさを少しだけ保つ如月に 害の字をまるくひらがなにする
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髪切った?サッパリしたわ春だもの海へ行きましょオープンカーで
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鼠捕りパチンッと挟むイタたたたっ青大将がやって来た!
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春雨の おぼろ霞て 山の端よ 朝の陽射すや 光こぼれる 銀嶺の嶺 光の渦に 影さえ白く
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揺るる車両 言の葉編みぬ その最中さなか 微睡まどろみて 夢に消ゆ推敲歌すいこうか
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政治家の 金の音聞こゆ 我が耳に 新しい鐘 撞きましょうか
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樹々の中「ケキョ」と一声聞こえきてひと月待てば春告げ鳥よ
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「カカカカカ!」 人笑うように 鳴くカラス 譜面起こせば みな違いたり
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