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吐き出して返った墨に覆われる ならば出さねばよいとも思えず
4
二十年前
(
はたとせ
)
の歌はあの日を連れて来ぬ 若気の至りふと苦笑い
22
亡き友と 同じ名前の 菓子食す こんな気持ちで ひとり頰ばる
12
庭先の
吊篭
(
つりかご
)
に 輪切りのみかん
啄
(
ついば
)
むメジロ 冴ゆる冬空
27
ゆく人もこち来る人にも隔てなく うつむき微笑む水仙一輪
24
生きすぎた自分を何者も知らず遇せず六時を回る
10
歩くたび抜かしていく人の背に元気だったわたしが見えるよ
35
じんわりとか、ぼんやりって暖かくて良い
4
菩提樹のもとに座ってたまるかよ乳粥くれる人もいないし
8
ぐるぐると回る座椅子は義母の席 こっくりこっくり影もゆらめき
26
知ってます?好きになるって無料なの! こんな辛くて苦しいのにさ。
9
成人の日が動くのはいいけれど記念日だった人はふくざつ
18
太平洋って出た瞬間、頭に浮かんだのは大泉洋
5
八百屋には 最前列に 苺あり 嬉しい季節 春まで続く
34
一度も言えた事ないな どうせ恋人の特権「愛してる」
6
着てたのは青い柄シャツそれだけが成人式の夏の思い出
19
右肩に上がりつづける値札見て気持ちはため息右肩下がり
9
立つ鳥のようにこの世を去りたいと墓前の生花に想いを供え/墓じまい
7
若人よ お酒とタバコは二十歳から 正々堂々 歩め真っ直ぐ/成人の日
23
ぜんざいは ないけど 鏡開きなる 海苔を目当てに チビ猫 寄りて
18
今さっき掃除機かけたばかりなの散らばる菓子に眉をひそめる
4
雪姿 霊廟参りのおみやげは おじさんガイドの常長のエリ
4
先人の短歌の革命知り思う何でも詠める
現在
(
いま
)
ありがたし
11
🌅new year 孫帰省、じじ疾走おんぶとソリ初乗りでニコニコ福来たる🤎
8
短歌詠む流行りと知らず迷い込む一から学ぶ事の楽しさ
6
二十歳頃 サンダル履きで
T
定規 カッコいいと思っていたふし/成人の日に寄せて
12
冬空の闇夜に浮かぶ大三角隣に四角を描いてみたり
5
踏切の途中でカンカン鳴り出して 早く転職せよと聞こえる
23
どんと焼き 今年はふたり 自転車で… 憶い出される
愛犬
(
あのこ
)
の重み
17
好きだった。ただそれだけさ。 美化された別れの言葉は似合わないから。
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