あられ より すごくでかいと聞く ひょう を 見たいと願った 稚い冬の日
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育ち良き 口悪くとも 気品あり  麻生閣下は 最後の貴族
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世の中で一番無駄な存在はおはようだけのオープンチャット
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木犀の香り満ちゆく十七夜霞みの月の輝く晩は
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悲しみが 感謝に変わる その時に 涙も少し 乾き始める
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君からのすきは疑ってしまうけどきらいはすぐに信じてしまう
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生きてきた全ての空気を吐き出して五感に宿る新たな息吹き
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繰り返すこむらがえりを嘆いてた かの日の母のつらさ知る朝
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ありがとう、あなたにちゃんと言ってみる すみませんよりたしかな感謝
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助けてと叫んだ夜にあくびしたあれから君が僕の神さま
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前方の煙避けんとちょい蛇行「酔っているか」と察に絡まれ
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『寒露』など どこ吹く風 の暖かな夜にほわりと立待の月
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俺を見ろ 「生きてるだけで偉い」など二度と言えないようにしてやる
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グラデーション 夕焼け空の 赤むらさき マジックアワーの神秘なるかな>友人の写真より
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鯉だって滝を登れば竜だからパクパクしながら何度も飛んで
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粛々と蛹の如く閉じこもり花の一つも見ることもなし
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マンションの入り口にょろにょろ青大将つつくと隠れ触れば逃げて
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薄曇り 夕焼け淡い薔薇色に 無人のやしろ あるじは雀
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この部屋に東京タワーがあったならあのまちを独り占めできたのに
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発車ベル ホームへ急ぎ 間に合わず 目前で無情にも戸は閉まり/乗り換えあるある
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もし死んで誰かが歌にしたとしてそこにいるのは果たしておれか?
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「薬飲んだ?」と聞けば「飲んだ」のお姑に 機嫌損ねぬ声かけ知らず
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届かないあの一等星は悟った僕に短歌の才能はない
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部屋着かも寝巻かわからぬこの服が長袖じゃ暑い半袖じゃ寒い
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ケーブルで比叡に登れば 幼きも 老いも 若きも 手の平の上
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この俺が 自分に嘘を ついたのは 出て行く君を 止めなかった事
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新幹線 隣の君の 呼ぶ声に 三十八年 よみがえる秋
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稲刈りし 友と田んぼに 腰掛けて 白雲夕陽 空を彩り
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ドロンジョも危険は部下と分けあった 覚悟はありや女総裁
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南へのタカのワタリを子に重ね 明日もと願う晴天の空
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