清水と泥水までのグラデーション 油一滴 虹の早苗田
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たま猫はボス猫なんかになりたくない おこたの中でぬくぬくしたい
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カロリーは十五パーセント引きじゃない 頼みすぎたる シニアのクーポン
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腹さぐり合従連衡みぎひだり 下馬評かしまし酒の肴に
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お酒はね心の傷に塗る薬 早めに塗れば痛み治まる
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柿もろて 皮剥き面倒 本当に
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夢現ゆめうつつ 気付けば 目的駅手前 車窓の空は 既に鈍色にびいろ
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庭園の 池の波紋は 浪漫あり 自然の織り成す 命を感じ
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棘を飲み鋲を吐くよに咳をしてホスピスの床モルヒネの眠り
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めし食って湯舟に浸かり腹見れば 恨めしいかな食欲の秋
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霧雨を坊主頭が感知して 冷えた空気の訪れを知る
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生ゴミを土にしたくて調べればベランダと言う場所が無かった
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しっとりと雨ににじんだ 街灯が 金木犀の夜を照らして
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感じれる?伝わらないね しんしんと降る雪ゆきの振動しんどう
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小雨ふる 夜道に傘を 振り回し さながら軽業師の真似事
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初夏の森 イーハトーブの ムラサキスポーツ 試着をしても 脱がされる
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才たけず 見め麗しも 情は並 年の差婚は 苦労の連続  
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職場での 親睦役員 切掛で 11下の 妻をめとる
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文通で 交際始まり ゴールイン 貴方の恋バナ 聞かせて欲しいな ※いつも野菜をくださる六十二歳の淑女、学生時代、同学年の女の子と文通されていたそうですが、その女の子の兄が淑女の事を気に入り※多分写真を同封していたのでしょう 強引に文通がスタートしたそうです☺️
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通ってたギター教室奥さんの自慢話で終わる休憩
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炭酸が吹き出て転がるライフガード誰の命も救えぬままに
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昼下がり プール終わりの現代文 ノートの隅にミミズ這う跡 /「暗号」
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キノコ狩る グーグルレンズで 検索も イマイチ分からず レンジでチン 
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狭い道老婆2人と並び立ちトラックが過ぎていくのを見送る
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天気予報に嘘つかれ 夏の名残を薄手のセーターで迎える
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誕生日も血液型も知らない 占える手段は名前だけ
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あなたより私の方がという人に打ち勝つ勇気なんていらない
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不幸せな自分を愛しているうちは 幸福なのかもしれない
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ミスをするミスをなじる者もいる そういう時は黙って修正
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百円と少しの会計に千円を出してしまう弱さを愛する
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