人がみな明るくなればジャンケンで恨みっこ無しの世の中になり
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「明るいね」日に日に丸くなりし月 君の目にあるキラキラの月
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「好き?」なんて確かめたって意味ないよ "嫌い"以外は「好き」だからごめん
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この部屋で何度も喧嘩を繰り返す だから枯れたのね陽の当たる窓で
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雨降れば秋が近づく訳でなしそれはさておき除湿を効かせる/週末は暑そう
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陽光に炎のように閃いて停止指示する手旗が上がる
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灯を消した今日の終りに雷鳴がゆるく響いてくる真上から
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子と二人 ポケモンカード 開ける時  われの心は 子と同い年
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捨てられて 目ヤニ垂らした 君は今 ジャジャひめとなり 我が家の主役
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すれ違ふ 白髪女性と 目が合へば 過ぎし日想ひ 互いひに微笑びしょう
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こころなしほろ酔い気分で君と飲む ぶどうジュースをワイングラスで
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明日のこと 思い悩むな 主は言われる 必要な手は 差し伸べられる
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誰でもいい誰か俺を許してくれ抱え続ける漠然とした罪
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友達の 境界線は どんな色? 色も太さも 重ならないね
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トビラ開くそのたびにギイときしむ音帰郷してから乗り続ける車
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セフレとか よく分からない それよりも プリンを食べる プフレになろう
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「泣きたい」と「抱かれたい」とが溢れ出す 発着点はいつも同じで
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怪物がゆっくり口開け月喰らう「危ない逃げろ!」しばし見つめて
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入所者の 転院先が 姥捨て山 真実告げず 笑顔で見送る
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薄紙で すっと指先切りしごと 時折疼く古き後悔
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強面で 坊主頭の 私だが 女子力高く 主婦と気が合う
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同僚に 度々頂く 夏野菜 今夜は胡瓜を 丸かじり呑む
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せせら流れる小川すら 行くあてが あるというのに 私ときたら
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いろいろと思いをいたし念仏す宇宙へ行った犬の運命
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月食が話題を飾る一夜きり 既望の夜も変わらず照らす
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青空の下で交わした約束が消えなければと願った夏を
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高速の流れる景色にすすきの穂 秋の日差しの川面のように
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人形も人形なりのプライドで抗っているクレーンゲーム
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隠れ里 そんな世界に いるような 苔むす庭に 日常忘れ
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太陽がどこかの星に恋をして燃えてるのだと解釈したい/残暑
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