キッチンのつけっぱなしの換気扇その日の僕は心が暗い
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人知れずミクロの粒なら何処にでも降っているらし隕石たちは
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青森へのタクシー通勤は今日をもってやめ。東北道は氷雨にけむる
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何処までも進むさ苗が芽吹くから 一夜渡れば違う世界に
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田久保眞紀。あき竹城と重なってあき田久城と脳が呼んでる
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人間は両刃の心殺戮も愛と祈りを捧ぐ者もあり
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僕にもし 天使の羽根があったなら いま傷ついてる 貴女を包みたい
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奨学金 たかられた事が あったっけ 全て過去の出来事こと とうに亡き実父ちち
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揚げ油にキッチンペーパー被せたら泣き出すみたいに染み広がった
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朝晩の冷たい空気と玄米茶、秋は何処いずことあたり見回し
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袖通し 人の温もり 思い出で 幻想そこに 抱きつつあり
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ちと早い 天気予報の 雪マーク まだ十月よ お手柔らかに 
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我が恋の青くかそけきあの日々を鰻の煙に揚棄せし君/窓さん、すごい!
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笑わなきゃかわいくないよきみなんて ずっと私にだけかわいくして
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受け取らぬ癖に欲しがる「大丈夫」 贈らず私を殺して欲しい
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私には見えぬ翼を持つ君は知らない内に飛んで戻らぬ
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きみだけが穏やかであることを祈る おやすみおやすみ唱え続ける
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道徳のノートに書かれしちつてとを返してくれよ返してくれよ
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入院で減ったわずかな体重はビュッフェランチで一気にもどる
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立場ペットとか、病気がどうとかではなくて。 世界でいちばん貴方がだいじ。 /可愛いひとへ
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わたしという小さな天体のせているペロペロキャンディみたいな銀河
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スマイルを世界に振る舞うさなえ氏へ早も会談トランプが来る
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洗い物してくれたのは嬉しいがしまった場所に手が届かない
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嵐吹く 私の中の海もまた 光のどけき 日を 願いつつ
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父の背を追って赤岳一歩づつ 不意に現るカモシカ崖下がいか
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無印無印良品が割引セールの週だから買い溜め品を書き出しておく
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言ってやれ分からずどもにハッキリと俺の宇宙だ黙れと叫べ
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月末で閉まる書店の棚のさま知の息の根が絶えていくよう
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予定組み放置してたら尻に火が あたふた回るネズミの花火
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これ食べる? いや食べません消しゴムは なぜだか味は知ってますけど
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