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「独り」より「大勢の中」にいる時のほうが正しく孤独になれる
49
欠片への欲情 歯型 積み木 肉 山であなたを見つけたときとか
6
既読さえつかぬ画面の奥側に冷えたままある僕のスタンプ
40
粉雪が開けた窓より舞い込んで外は真白く塗りかえられていく
27
何処かしこ吹雪とも聞く寒中のプラス五度には日向ぼっこを
31
海猫が翼に在りし初恋に想ひ馳せける孤独の箱庭
6
手に残る触れた感覚を確かめたくて 見返す写真は平面のまま
9
あくび呑む授業じゃ見えるそのへんをうろついている時の神様
22
雪の中
直会
(
なおらえ
)
の菓子配り行き祓いの神事一つが終わる
24
「おめでとう」一番乗りで伝えたくフライングした二分前かな/睦月九日
24
山沿いは100センチっておいおいと針降るごとく落つ雪を見る
23
闇にいる あなたの気持ちわかります、いつまで経てど終わらぬ吐き気
18
百均で得と思いし買う菓子は内容量が少なかったり
9
九歳の年上の人語らえば九年先のタイムトリップ
19
推しが
嫁
(
い
)
く また裏切るの?糞女が いいよ。シェリルは永遠だから
16
とりどりの布で作りしお手玉や 祖母の手さばき鮮やかなりし
36
母よりも祖母の厳しき朝げ前玄関掃除いつもさせられ
26
好きだよと投げかけられるのも今のうち思春期までのカウントダウン
7
幼き日祖母に教わるご飯炊き冬はぬくいが夏はかなわぬ/かまどにて
28
美しく 綺麗に過ごす ことよりも 泥に塗れて 汗水流せ
4
面倒な 事に接する ことよりも 見ても触らず 離れて暮らす
3
子育てに 苦労してる 母親が 大泣きしても 為すすべもなく
5
青年に 今年の抱負 訊いた時 終活なんて 答えた大人
3
夢の中 懐かしい人 集まりて 三百年は 生かしてくれと
3
点ほどの 狭い視点に 限られた 無知と暗黒 一つのリング
4
孫送り届けてうつろ帰宅せば 忘れピクミン 輝きて在り
15
宇宙をも 包み込むほど 広大な 英知でできた 一つのリング
5
怖いほどの風音止まぬ冬の日は甘酒作ってほっこり和み
35
始めなき 終わりなければ 永遠と 呼べる状態 一つのリング
3
真直ぐに 進むばいつか 元通り なってしまえば 一つのリング
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