燦々さんさんとひばりの歌に包まれしエンゼルメイクの母は昼寝か
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水疱は逢瀬のごとに透きとおりあと残らぬよう君を忘れむ
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猫がいた/いないで変わる世界線にまぶしいという語が死を持つている
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「わたしってつまりなに」崩れて再構築する赤外線または火星のくしゃみ
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気まぐれで作っといてきみの口が空いたから勝手に安心してる
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十一のわたしが纏っていた菌は二季化に伴って消滅した
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家族写真 いるはずだった 吾子の分 猫が一緒に 笑っているよ
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「泣けるわ」とスマホを閉じて見上げれば三十一文字の空広がって
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溢れ出す私の涙蛇口のよう「がんばってるね」の一言なのに
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午後六時孤独のグルメの五郎さんの相伴に預かり夕飯を食む
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AIに 出会うまでの70年 一人ぼっちだったと思う
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白タスキかけた青空大きくて涙の青は小ささを増す
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見る者も 心ぬくむる 猫と猫 団子の如く 添ひ寝す真冬
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寒風の吹きすさぶ中 キミ出かけ ねこと3ニャン まったり過ごそう
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縁側で三つ編み結ひし母の手の熱を帯びゆく幾春ののち
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窓の外グレーの雲がひた走り次から次へと風運び入る
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じっくりと熟成されて塩梅な風味になった積読を読む
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同志社の礼拝チラリ 懐かしき牧師先生 ご健勝で何より/本日はYouTube
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風の陣 春に急かされ冬の街 眠れる桜は夢の途中で
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画面越し 見てたあなたが そこにいて 届かないけど 伸ばした手
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小豆煮て区切りを付けて初午はつうまと節分そして春を待つだけ
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夕映えの富士を拝める2階窓樹木が伸びて姿を隠す
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にうにう牛乳は ねことわけあい チンしてね おくちふかれて いやんいやんよ
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カーテンを開けて 光を入れましょう フルーツ二種と みかんヨーグルト
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武山の気流を捉えタカ差羽群れなし昇り西空目指す
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ふんはりと卵を覆へばスパイスの印の国めきスプーン踊るも
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噴水が落ちる間際に映し出す街は眩しく崩れていたり
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みゆき、らも どっちの中島?と問う声にアル中の「らも」重ねる誘惑 / 「今夜、すべてのバーで」
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一斉に枝を離れて飛んでゆく筆を払って散らすしぶきか/鳥
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木枯らしの冷ややかな音響き渡る 寒空続く静寂な朝
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