とりあえず「国ガチャ」だけは当たりだな 風呂で温んで蒲団で寝られ
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くろぐろと夜を満たした君の手で撫でられるのもそろそろ慣れた
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駅ビルで担々麺か辛麺かどちらに行くか悩ましい冬
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名店の菓子など笑止ヤマザキの黒糖吹雪であんこ堪能
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顔合わせ 棺の外から手も合わせ 初めましてとさようならを告ぐ
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この暮れも洋菓子忘れた代償に どら焼き六つ購い「ほれ」と
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たからもの さいきんあまり みつからぬ ねこのヒゲとか ねこのつめとか
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熱々のたまご雑炊 あったまろ しめじにワカメ ポン酢も良きかな
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「陽性」が「妖精」さんと思ったら 何故か回復速い気がする/きのぽ様 お大事に
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年を経て逃げ場無くした心労は、来年もまた居やがるんだよ
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ああいいねしあわせぶりにポンと押す 三九度に冒されながら
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クリスマスが終わるたびに思い出す 「誰でもいい」の「誰」になっちゃったよ、といっていた友達の顔
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いつかくる終わりの予行練習を 命愛でつつ今日また眠る
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長文を 書く人深く 考えてない 短い文章 熟慮の跡が
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キッチンで思惑のままかじりつく夏草色のゴールドキウイ
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他人から無自覚な悪意に曝されて死ねと思えば優しくされて
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髪を切るのを先延ばしにするようにクリスマスの翌朝が好き
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『君にやる』とくれた歌集の端っこに 呑んで沁みたか醤油の痕
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じいちゃんは酒が大好きだったから升ごと棺にいれてあげたよ!
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筋腫ちゃん・チェックも終えて 冬日和 ようやく病院納めなるべし>婦人科今日はすいてた
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やまひとは 金食い虫であることよ 漢方高いな 効かなくもないが
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目覚ましと踊る埃と洗剤の花の香もはや年の瀬と知る
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クリスマスの空気を読めず 産まれた私 晴れの日だって
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3個ずつ3行 絵文字送ったらスロットマシンみたいおめでとう
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もしかしてあなたもかしらと視線追う なんてことないまた勘違い
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またひとり看とられてけりいつくしみいつくしき婦長の瞳に
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ついに来た姉妹揃ってコロナの妖精 治そうぜって姉と約束
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倹約を心に決めて生きるけど 些細なことで揺らぐ、空腹
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年賀状元気ですかと書いた後 死亡の記事を見つけ茫然
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忘年会中止の連絡忙しく インフル・コロナ・マイコプラズマ
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